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臨床研修医募集
当院は約50年前から病院独自に研修を採用し、若手医師育成に努めてきた歴史をもっています。平成16年から必須化された臨床研修制度の開始後も、研修プログラムや研修環境の改善を続け、これからの医療を担う人材の育成に努めています。平成24年には臨床研修センターを設置し、研修医の教育指導体制の更なる充実をはかっています。
初期臨床研修の2年間で、臨床に必要な基本的知識や技術、医師としての望ましい態度を身につけることはとても大切です。その後の医師人生における様々な場面で、「中央市民病院で医師人生のスタートをきってよかった」、と必ず思っていただけるような研修をしてもらい、将来どの分野に進んでも、基礎力のしっかりとした、周囲から信頼される心優しい臨床医に育っていただけるように、病院全体でサポートしています。
もちろん、「頑張って研修する」という自分自身の気持ちが大切です。当院での研修はハードなこともありますが、全国から集まる優秀な仲間と一緒に、恵まれた環境の下で切磋琢磨しながら、医師としての第一歩を踏み出そうと思うファイトのある皆様が、当院での臨床研修に関心を持ってくださることを期待しています。
臨床研修プログラム概要
当院は約50年前から病院独自に研修医を採用し、若手医師育成に努めてきました。当院の臨床研修の基本理念は、『その時代の社会的ニーズに見合った良質の初期研修の場を提供する』ことです。臨床研修制度の開始後も、プログラムの改善を行いながら、多くの優秀な若手医師を生み出し続けています。
当院は病床数768床、年間の新入院患者19,859人、救急外来患者数26,611人、救急車搬入件数8,112件という多くの症例数があります(令和5年度)。
スタッフ医師約200人、専攻医(後期研修医)約170人と多くの医師が勤務し、厚生労働省医政局長の認める指導医養成講習会の修了者も138人(令和6年4月現在)となっています。研修期間中は、上級医と共に担当医として診療にあたり、多くの症例を経験しながら、診療の全般にわたって密な指導や助言を受けることができます。
当院の研修プログラムは、初期研修医として十分な診療能力を身につけられることに加えて、将来の専門分野に向けた研修も十分に行えることを目的に、以下の3つを軸に策定しています。
- (1)救急部、総合内科で、救急医療、プライマリケア、内科全般の基本的診療スキルを学びます。
- (2)麻酔科、集中治療部で、重症患者の全身管理を学びます。
- (3)各診療科で、各分野の専門的なことを学びます。
多くの症例数と指導医のもと、この3本柱をバランスよく研修でき、しかも各々がトップレベルであることは、当院の初期研修の特徴です。
研修スケジュール
1年次
●オリエンテーション:4/1より5日間
●研修を行う分野
-
内科
6ヶ月
-
救急部
3ヶ月
-
麻酔部
2ヶ月
-
選択科
1ヶ月
◇内科ローテーションの内訳
以下のAまたはBを採用内定後、研修開始前に選択
- A:内科6科
- ・循環器内科、脳神経内科、消化器内科、呼吸器内科
- ・糖尿病・内分泌内科、腎臓内科、血液内科のうち2科
- B:総合内科+内科3科
- ・総合内科3ヶ月
- ・循環器内科、脳神経内科、消化器内科、呼吸器内科、糖尿病・内分泌内科、腎臓内科、血液内科のうち3科
2年次
●オリエンテーション:4/1より5日間(講師として)
●一般外来研修
一般外来研修は、2年次5月より20日間以上行う。当院で行う「内科(2ヶ月)」、「小児科(1ヶ月)」と、地域研修病院で行う「地域研修(2ヶ月)」の研修期間のうち、週1回程度を予定している。
-
精神・神経科
1ヶ月
-
小児科
1ヶ月
-
産婦人科
1ヶ月
-
外科
1ヶ月
-
地域医療
2ヶ月
-
選択科
6ヶ月
※当院診療科から希望する診療科で行う(オリエンテーション期間を含む)
地域医療
下記(1)〜(5)のいずれかで2ヶ月間の研修
※地域研修2ヶ月で在宅医療研修と一般外来研修も行う。
- (1)兵庫医科大学ささやま医療センター
- (2)京丹後市立弥栄病院
- (3)神戸平成病院
- (4)西宮渡辺心臓脳・血管センター
- (5)北兵庫病院群:
公立豊岡病院組合立日高クリニック、公立豊岡病院組合立豊岡病院出石医療センター、公立豊岡病院組合立朝来医療センター、公立香住病院、公立村岡病院、公立浜坂病院 の中から選択
研修予定表(例)
1年次に「内科6科」を選択
1年次に「総合内科3ヶ月+内科3科」を選択
各診療科の紹介
よくあるご質問
病院見学について
病院プログラムをご確認いただき、メールでお申込みください。
当院ホームページ「初期研修医募集」の「病院見学プログラム」をご確認いただき、教育部のアドレス(kyoikubu@kcho.jp)へメールでお申し込みください。
院内に宿泊施設はありませんが、周辺の宿泊施設をご案内することは可能です。
但し、施設の空き状況によってはご案内できない場合がございますので、一度教育部のアドレスへお問い合せください。
病院見学への参加は、採用試験の合否には影響しません。
但し、自分が医師としてスタートを切ろうと考えている医療機関を自分の目で見ておくことは、とても大切であると考えています。是非、見学されることをおすすめします。
病院見学プログラムの中には、研修医同行の時間を設けています。
個別見学につきましても、要望がありましたら配慮させて頂きます。
できるだけ公共交通機関をご利用下さい。
やむを得ず自家用車でお越しの際には、患者様用の駐車場をご利用ください。(有料です。)
採用試験について
設問によっては難易度が高いものもありますが、概ね国家試験と同等のレベルではないかと考えています。
難しい問題は、誰にとっても難しいのです。まずは、受験していただき、マッチングの希望順位を1位にしていただくことが採用への道です。(仮に不合格であっても、他院のマッチングに不利益はありません。)
採用は純粋に試験の結果のみで判断しており、特定の大学の出身者や医局の所属者が優遇されることはありません。
当院の研修医は、関西に限らず全国から集まっています。
初期研修中の生活について
ポートアイランド内に公舎(原則単身者用。一部家族向け有)を確保しており、希望者につきましてはご案内する事も可能です。
但し、一定の負担(2〜3万円程度)が必要です。また、住居の空き状況によってはご案内できない場合もありますのでご了承ください。
もちろん可能です。
定期的に「レジデントミーティング」を開催し、できる限り意見や要望をお聞きして、研修生活の充実を図っています。
また、平成24年度より院内に「臨床研修センター」を設置しており、研修中に問題が発生した場合はセンターや院内委員会等が中心となって、速やかに解決すべく対応します。
上級医の医局とは別に、研修医室があります。
研修医室内には、電子カルテの端末や小規模のカンファレンススペースがあり、研修医同士で症例検討などを行なうこともできます。
2年次の研修については、5.5〜6ヶ月の選択研修期間を設けています。
1月ごとに異なる診療科でローテーションすることも可能ですし、全ての期間を1つの診療科で研修することも可能です。但し、臨時研修の趣旨を踏まえますと、できるだけ多くの診療科をローテーションすることをお勧めします。
ローテーション先にかかわらず、概ね5〜6回/月程度の救急当直があります。
救急部医師は救急外来に常駐しています。それに加えて、内科当直を始め専門診療科の当直医師が充実しており、上級医の指導を受けながら、積極的に診療・治療を行なうことが出来る体制を取っています。
勤務時間の内外にかかわらず、研修中のアルバイトは厳禁です。
当院の研修医の待遇は全国でもトップレベルであり、アルバイトをしなくても、生活に対する不安なく研修に専念していただけると考えています。
研修プログラムの中で、地域研修(2ヶ月)のカリキュラムを設けていますが、それ以外は原則として院外での研修のカリキュラムはありません。
当院は診療科を問わず十分な症例数があり、院外に出ることなく充実した研修が送れると考えています。
※「眼科」は平成29年12月にアイセンター病院へ診療機能を移行したため、研修も同病院で行います。臨床研修協力施設となります。アイセンター病院と当院で同時研修はできません。
研修終了後の進路について
例年、多くの研修医が、引き続き当院の専攻医(後期研修医)になっています。
但し、専攻医(後期研修医)の採用にあたっても別途試験があります。