臨床工学技術部 運営理念

神戸市立医療センター中央市民病院
臨床工学技術部部長
美馬 裕之
  1. 医療機器の操作および保守点検を通じ、質の高い安全な医療を提供する。
  2. 医療の発展・高度化に柔軟に対応し、病院機能の向上に貢献する。
  3. 医療安全のための技術や先進的な技術を習得し、安全性向上を図る。
  4. 医療資源の有効利用の提案と技術や知識の提供を通じ、チーム医療に貢献する。

24時間365日基幹病院として、市民の生命と健康を守るため、患者中心の質の高い医療を安全に提供するという目的を担うため、日常から複数の業務を経験できるようフロアごとに救急・映像医学部門、中央医療機器管理部門、手術部門、集中治療・血液浄化部門とした4つの部門で分担して業務を行い、夜間は当直とオンコール体制で業務を行っています。

また、医療の発展や高度化への柔軟な対応や安全性の向上を目的として、研修会や勉強会への参加だけでなく開催も行っています。

神戸市立医療センター中央市民病院
臨床工学技術部技士長
坂地 一朗

お知らせ

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業務実績

2018年度〜2020年度の業務実績

手術部門業務件数

  2018年 2019年 2020年
心臓手術関連 人工心肺 258 247 217
OPCAB 65 58 46
心臓カテーテル治療関連 TAVI 52 54 61
MitraClip   7 9
ASD closure   3 3
PFO closure     3
ステントグラフト治療 TEVAR 23 24 23
EVAR 27 26 30
自己血回収業務 心臓血管外科(開心術を除く) 42 43 35
整形外科 44 44 38
産婦人科 13 5 9
ロボット支援下手術対応 泌尿器科 235 278 250
外科 36 73 71
産婦人科 15 17 15
手術室業務(機器接続等   4763 4202 2974

中央医療機器管理部門

  2018年 2019年 2020年
遠隔モニタリング 1783 1945 1964
植込みデバイス対応 1501 1742 1609
医療機器点検 681 858 1463
内視鏡業務 931 937 852
RSTラウンド 5590 6193 6815

集中治療・血液浄化部門

    2018年 2019年 2020年
血液浄化業務 血液透析(血液浄化センター) 3926件 3964件 3126件
細胞採取(末梢血幹細胞、リンパ球採、骨髄濃縮など) 46件 60件 55件
その他血液浄化 105件 165件 124件
集中治療業務 出張血液透析(GICU・GHCU・病棟) 354件 341件 334件
持続血液浄化 58症例 58症例 315日 82症例 340日
PCPS・ECMO 6例   3例 28日 14症例 81症例
IABP 16例   16例 36日 7症例 139日
pVAD     1例 22日 7症例 40日

救急・映像医学部門

    2018年 2019年 2020年
カテーテル業務 心臓カテーテルアブレーション 564 605 491
CAG 790 730 479
PCI 261 274 206
PTA 79 57 60
植込み型デバイス 新規/交換 126 136 159
補助循環導入(PCPS)*ECPR含む 16 17 14
その他(PTMC、BAV) 2 2 4
緊急カテーテル 355 336 299
集中治療業務 血液透析(HD) 288 252 30
血漿交換(PE) 7 30 1
持続的濾過透析(CRRT) 451 470 119
救急業務 V-V ECMO 2 3 0
植込み型デバイスcheck 193 205 186
機器点検 1536 1730 1035

平成29年度 臨床工学技術部業績リスト

  1. 𠮷田一貴:当院における体外循環の抗凝固管理とその問題点. 近畿心血管治療ジョイントライブ,京都,2017.4.22
  2. 花岡正志,𠮷田哲也,山田恭二,新田輝,池田有加,佐藤純,井上和久,田中雄己,田一貴,坂地一朗:医工連携によるEAPセンサを用いた実現可能性研究の取り組み. 第27回日本臨床工学会,青森,2017.5.21
  3. 畑秀治,吉田一貴,大畑達哉,中根亮,中村将大,濱本優樹,坂地一朗:当院における当直業務に対する手術部門の現状と課題. 第9回広島県臨床工学技士会学術大会・総会,広島,2018.5.28
  4. 吉田哲也:臨床工学技士による開発事例抗がん剤暴露対策輸液セット「アンテリーク」の開発.第13回兵庫県臨床工学技士会,西宮,2017.6.11
  5. 花岡正志,吉田哲也,新田輝,池田有加,佐藤純,坂地一朗,伊藤聡子,門浄彦,樋口弘実,永田一真,富井啓介:Respiratory Therapy DATABASEの導入と活用.第39回日本呼吸療法医学会学術集会,東京,2017.7.15
  6. 山城悠葵,小堀敦志,佐々木康,田中雄己,杉澤朋弥,中農陽介,中村悟士,相原雅士,森本純平,坂地一朗,古川裕:バルーンアブレーション後の肺静脈形態変化の検討:Hotballoon VS Cryoballoon.カテーテルアブレーション関連大会2017,札幌, 2017.7.7
  7. 中村悟士,小堀敦志,佐々木康,田中雄己,杉澤朋弥,山城悠葵,中農陽介,相原雅士,森本純平,坂地一朗,古川裕:ホットバルーンアブレーションにおける電気ノイズ対策. 第64回日本不整脈心電学会学術大会,横浜,2017.9.16
  8. 花岡正志,吉田哲也,山田恭二,新田輝,渡部準也,岸原瑠花,坂地一朗,岩田健太,石井雅世,稲岡佳子,永田一真,富井啓介:チーム医療推進による臨床工学技士の吸引研修について. 第24回日近畿臨床工学会,和歌山,2017.11.19
  9. 花岡正志,吉田哲也,山田恭二,渡部準也,岸原瑠花,坂地一朗,岩田健太,石井雅世,稲岡佳子,永田一真,富井啓介:チーム医療推進プログラムによるコメディカルの吸引研修について.第12回医療の質・安全学会学術集会,千葉, 2018.11.25
  10. 山田恭二,吉田哲也,新田輝,花岡正志,渡部準也,岸原瑠花,坂地一朗,金基泰:当院における遠隔モニタリングシステムを用いた心房性不整脈の管理と現状.植込みデバイス関連冬季大会,横浜,2018.2.12
  11. 中村悟士,田中雄己,中農陽介,山城悠葵,杉澤朋弥,坂地一朗,高岡循子,小原幹也,小堀敦志,佐々木康,古川裕:心房細動アブレーション時の呼気二酸化炭素分圧モニタリングの検討. 第82回日本循環器学会各術集会,大阪,2018.3.23
  12. 杉澤朋弥,山城悠葵,田中雄己,中農陽介,中村悟士,高岡循子,小原幹也:クライオバルーンと高周波アブレーションによる左房ルーフライン性状の比較. 第82回日本循環器学会各術集会,大阪,2018.3.23

血液浄化センター

検査や処置のための入院や、これから維持透析を導入される患者さんの透析を行っています。入院中の透析を安全かつ適切にコントロールするために、治療からスケジュール管理、機器のメンテナンスまで幅広い業務を行っています。また、血液浄化療法として従来の内服薬や注射薬だけではコントロールの困難な疾患や病状に対し、血液を一旦体外に循環させて、血漿中に存在する病気の原因となる物質を直接除去した血液を再び体に戻し、疾患や病状の改善を目的とした治療法を行っています。
血液浄化センター

手術室

手術室では主に、大動脈疾患、虚血性心疾患や弁膜症の手術における開心術時の体外循環装置及び周辺機器の操作を行っています。また、手術関連機器の保守点検を行い、医療安全の向上に努めています。
手術室での業務

循環器業務

循環器領域では、最新の技術を駆使して様々な不整脈や虚血性心疾患の治療が行われています。臨床工学技士はこれらの治療の中で使用される治療機器や検査機器の操作、保守管理を行い、常に安全に使用出来るように努めています。不整脈の治療ではペースメーカー、植込み型除細動器、心臓カテーテルアブレーションにおける心内心電図記録装置をはじめとする様々な機器の操作を行っています。虚血性心疾患の治療においても経皮的冠動脈インターベーション(PCI)中における血管内画像診断装置(IVUS、OFDI)の操作を行っています。また緊急時には循環動態を確保する経皮的心肺補助装置(PCPS)や大動脈内バルーンパンピング(IABP)の迅速な導入を補助する等、あらゆる医療機器の操作に習熟し医療の質への貢献を行っています。

集中治療業務

集中治療・急性期の分野において、医療機器はなくてはならない存在となっています。

腎機能の代行

「血液透析」「持続的濾過透析療法」

肝機能の代行

「血漿交換」

心機能の補助

「PCPS」「IABP」

呼吸機能の補助

「人工呼吸器」「ECMO」

臨床工学技士は、これらの医療機器の操作や保守管理、治療効果を引き出す為の設定の提案等を行います。

中央医療機器管理部門

医療機器管理

生命維持管理装置をはじめ、医療機器の修理対応から運用調整、機器に関する情報提供や院内研修を通じ、医療機器が常に安全に使用できるよう院内全体の整備を行い、医療機能の向上を図ります。

臨床工学技術部へのお問い合わせ

臨床工学技術部へのお問い合わせは e-mail:kcho_ce@kcho.jp まで