当院の再生医療研究部 部長/兼 細胞治療センター長である森実飛鳥医師が、京都大学医学部附属病院と連携し、非自己iPS細胞を用いたパーキンソン病の細胞移植の医師主導治験(Sawamoto N et al., Nature 2025、CiRAニュース 2025年4月17日)において、免疫反応に焦点を当てた研究を行いました。今回のパーキンソン病の細胞移植治療では、タクロリムス 注1)単剤で免疫抑制 注2)を行う事に成功しました。これは従来の胎児中脳細胞移植や他の臓器移植で用いられてきた免疫抑制療法よりも軽いプロトコルです。移植治療では、免疫抑制による効果と副作用のバランスが重要ですが、本研究の成果は、より安全性の高い移植治療の実現に向けた一歩と考えられます。
参考:「非自己iPS細胞を⽤いたパーキンソン病細胞治療の医師主導治験 (Kyoto trial)」における移植後免疫反応の制御戦略と解析|ニュース|ニュース・イベント|CiRA(サイラ) | 京都大学 iPS細胞研究所
再生医療研究部 |神戸市立医療センター中央市民病院
細胞治療センター Center for Cell Therapy |神戸市立医療センター中央市民病院
注1)タクロリムス
臓器移植後の拒絶反応を抑えるために使われる免疫抑制剤の一種。
注2)免疫抑制
免疫細胞の働きを薬などで意図的に抑えること。移植された細胞や組織に対する拒絶反応を防ぐために行われます。