概要
地域がん診療連携拠点病院とは
当院は、平成19年1月31日に地域がん診療連携拠点病院に指定されました。がん拠点病院については、平成30年7月に厚生労働省が「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」を見直しましたが、当院は、見直し後の指針に基づき、平成31年3月にがん拠点病院の指定の更新を受けています。当院は、見直し後の指針に則った形で下記のような、がん診療体制を持っております。
診療体制
キャンサーボード(症例検討)
がん患者の症状、状態及び治療方針等について検討するためのカンファレンスを実施しています。
厚生労働省の指針に基づき、手術・放射線・化学療法に携わる専門的な知識・技能を有する医師や、その他の専門医師及び医療スタッフ等が、がん患者の症状、状態及び治療方針等について意見交換、検討、確認するためのカンファレンスを実施しています。さらに当院では、院内の連携協力体制を推進するために、がん登録等のがん診療に関する取りまとめも行い、情報共有に努めています。
この他、キャンサーボードにおける活動は以下の内容です。
- 各部門で生じたがん診療における問題点・改善点を討議します。
- 原発不明のがんのため、どの診療科が担当するのか迷う症例では、関係しそうな科を臨時に召集して、即座に担当科を決定します。
集学的治療の提供体制及び標準的治療の提供体制
集学的治療とは、手術、化学療法及び放射線療法の効果的な組み合わせをいいます。当院で対応可能な集学的治療及び標準的治療については、各診療科のページをご覧ください。
化学療法の提供体制
当院では、外来化学療法センターを設置しており、入院ではなく、外来でも化学療法を行うことができます。
外来化学療法センターはこちら緩和ケアの提供体制
緩和ケアチーム
緩和ケアチームは、身体症状の専従医や各診療科のスタッフ医師、精神科医や認定看護師、 薬剤師、管理栄養士で構成されています。また、院外の皆様にもご参加いただけるオープンセミナーも開催しております。
緩和ケア外来
緩和ケア専従医による緩和ケア外来を開設しています。
緩和ケア研修会
厚労省の定めるプログラムに準拠した緩和ケア研修会を年1回開催しています。
セカンドオピニオンの提示体制
当院の専門医にセカンドオピニオンの提示を受けることができます。
セカンドオピニオン病病連携・病診連携の協力体制
地域の医療機関から紹介されたがん患者の受入を、また、がん患者の状態に応じ、地域の医療機関へがん患者の紹介を行っています。
がん地域診療連携パス
兵庫県がん診療連携協議会と協同して、5大がんの地域連携パスの運用をすすめています。
研修実施体制
がん診療オープンカンファレンス
年2回、関連したテーマを決めて、がん診療オープンカンファレンスを開催しておりますので、どなた様でもお気軽にご参加ください。
情報収集提供体制
がん相談支援センター
がんセンターの研修を修了した看護師・医療ソーシャルワーカー等ががん相談に応じております。
がん相談支援センターはこちらキャンサーボード(症例検討)
厚生労働省の指針に基づき、手術・放射線・化学療法に携わる専門的な知識・技能を有する医師や、その他の専門医師及び医療スタッフ等が、がん患者の症状、状態及び治療方針等について意見交換、検討、確認するためのカンファレンスを実施しています。さらに当院では、院内の連携協力体制を推進するために、がん登録等のがん診療に関する取りまとめも行い、情報共有に努めています。
この他、キャンサーボードにおける活動は以下の内容です。
- 各部門で生じたがん診療における問題点・改善点を討議します。
- 原発不明のがんのため、どの診療科が担当するのか迷う症例では、関係しそうな科を臨時に召集して、即座に担当科を決定します。
外来化学療法センター
外来化学療法センター概要
外来化学療法センターは、現在ベッド11床、リクライニングチェア29床を設置しています。平成16年に開設後は治療件数も年々増加し、年間約10,000件を実施・管理するまでになりました。外来化学療法加算Ⅰの診療報酬施設基準を満たしており、患者さんの安心・安全・確実な治療に努めています。
抗がん剤治療を受ける際には、様々な不安や疑問が出てくると思います。また、副作用がつらかったり、精神的に不安定になったり「こんなこと、聞いていいのかな」と思うこともあるでしょう。そういった時には、一人で抱え込んだりせず、主治医・看護師・薬剤師をはじめとする医療スタッフに相談してみてください。私たち医療スタッフは、チームで患者さんの治療が上手く進むためにお手伝いをしたいと考えています。患者さんの負担を減らし、いい治療を受けていただくことは、医療スタッフ共通の願いです。
これから、われわれ医療スタッフが全力でサポートします。納得のいく、よりよい治療を受けていただければ幸いです。
自宅でのトレフューザーポンプの自己抜去方法
自宅でのトレフューザーポンプを抜針する患者さん・ご家族に向けた動画です。抜針に不安があるときは何度でもご覧ください。 自己抜針に関するご質問がある場合は看護師までお声掛けください。
セカンドオピニオン
がん登録
当院のがん登録について~がん医療の向上のために~
がん登録には、国・都道府県による利活用・提供のための「全国がん登録」と、病院において、がん医療の状況を的確に把握するための「院内がん登録」の2種類あります。
当院も国の施策に伴い、2種類のがん登録を行っております。
がん登録の目的
がん登録には、がんの予防や早期発見の方法、新規治療法の効果や安全性の確認など、がん診療の全ての領域で非常に重要な役割があります。
登録により収集された情報は、下記の目的等に利用されます。
- 全国がん登録への情報提供
- 国立がん研究センター がん対策情報センター 院内がん登録室への情報提供
- がん患者さんの生存率の計測(追跡調査)
- 自施設のがん医療実態の把握
- 診療活動の支援、研究、教育のための資料提供
- がんに関する医療活動の評価(統計)の資料作成
- 患者さんへの情報公開の基礎資料
院内がん登録とは
がんと診断された患者さんの基礎的なデータを病院として集積し、がん診療の実態を明らかにするしくみです。「がん登録等の推進に関する法律」では、がん診療に重要な役割を担う施設での努力義務とされています。
院内がん登録は法律に基づき各施設において実施され、毎年、国立がん研究センターに氏名などの個人識別情報を削除した上で提出し、全国の病院における診療件数などの集計が報告書として公表されています。
院内がん登録について詳しくお知りになりたい方は、以下の「院内がん登録について」のURLからご確認ください。
院内がん登録3つのメリット
- 病院ごとの特徴や課題が明らかになり医療の質向上や研究の資料になる
- 国や地方公共団体ががん対策を計画・実施する際の根拠となる
- 集計を使って受診先選択の参考とすることができる
・院内がん登録について
https://ganjoho.jp/public/institution/registry/hospital.html
院内がん登録全国収集データの二次利用について
国立がん研究センターに提出された院内がん登録データは報告書を作成するだけでなく二次利用として
①データより詳細な集計や研究解析を行って実態を検討する
②全国規模で対象を選び病院からアンケートをお送りして意見をうかがう
などの活動を通じて、国全体で、より良いがん医療、がん対策に役立てることが期待されています。
これらの二次利用は定められた審査を経て行われるものですが、もし自分に関する情報が二次利用に使われたくない場合は下記不同意書の提出をお願いしています。また、データの管理や制度の詳細は国立がん研究センターがん情報サービスをご覧ください。必要に応じお問い合わせフォームもご活用ください。
なお、上記は全般の情報ですが、個別の研究については、各研究者の所属機関における倫理審査委員会の指示に従い情報公開等を行います。
・がん情報サービス お問い合わせフォーム
https://contact.ganjoho.jp/form/pub/ganjoho/contact
追跡調査のご協力について
がん登録の目的を果たすためには、診断後の経過等についての調査(追跡調査)の実施が不可欠となります。当院では、がん対策基本法に沿ってがん患者さんの追跡調査を行っております。調査方法としては外来の通院状況を基本とし、長期間受診のない方については、他医療機関およびご自宅等への照会、又住民票照会等により、追跡調査を実施しております。
調査した情報は、個人情報保護法に基づき、適正に管理し本目的以外で使用することはございません。
データの二次利用・追跡調査に同意頂けない場合の手続きについて
みなさまには本主旨をご理解の上、情報提供にご同意いただきますようお願い申し上げますが、もしご同意いただけない場合は、下記の不同意書のご提出をお願いしています。なお、ご同意いただけない場合でも診療に関しての不利益が生じることは一切ありません。お申し出がないものについては、同意していただけたものとして取り扱わせていただきますのでご了承ください。
なお、これらのお申し出はあとからいつでも撤回、変更等することができます。
個人情報の取扱いには、最大限の注意を払って参りますのでみなさまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
当院窓口:情報企画課 診療情報係(078-302-4321)