感染管理室
感染管理室について
感染管理室は当院の定める院内感染対策のための指針をもとに、院内感染対策の実施、感染に関する調査活動、院内感染発生時の感染経路の調査およびコントロール、また職員の感染管理に関する教育などを担う部署です。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職の5職種で構成されています。
「神戸市立医療センター中央市民病院院内感染対策指針」はこちらまた、2017年4月よりICT(Infection Control Team:感染制御チーム)に加え、AST(Antimicrobial Stewardship Team:抗菌薬適正使用支援チーム)が新たに発足しました。ICTは「予防的側面」をASTは「治療的側面」を担うことで、患者さんに対してより良質なケアや高度な治療を提供できるよう日々の業務に取り組んでいます。
感染管理室
感染管理室の活動
コンサルテーション
感染症治療や抗菌薬の選択、薬剤耐性菌への対策や感染に関する看護ケアの手順の相談を受けます。
病棟ラウンド
職員の感染対策実施状況を観察するため定期的に行っています。時にはケアや処置の場面に立ち会うこともあります。
感染症サーベイランス・アウトブレイクの早期発見と対応
MRSAやESBLなどの薬剤耐性菌の検出状況を確認し、増加と伝播防止に努めています。
ICTカンファレンス(1回/週)
薬剤耐性菌の検出状況の監視やサーベイランス、病棟ラウンドの報告とともに、検討課題に取り組んでいます。
ASTチーム活動
感染症治療の早期から特定の抗菌薬の使用状況をモニタリングし、適切な投与期間・投与量について検討し、抗菌薬の適正使用による治療効果の向上を目指しています。
ICTカンファレンスとは別に、ASTチームとしても週1回カンファレンスを実施しています。医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師で行うカンファレンスは多職種での意見交換や情報共有のための重要な時間です。
職員の安全管理
職員の針刺し・血液曝露予防に努め、安全装置器材や防護具などを適切に使用できる環境を整えています。
また、職員の抗体価(B型肝炎・流行性ウイルス疾患)保有状況の確認とワクチン接種を行っています。
当院の集団免疫を高めることを目的とし、平成28年度より新規入職者、および実習・研修生に対して「抗体調査表」の提出を義務付ける新たな取り組みを開始しました。
詳しくは「当院への入職、実習・研修を予定されている皆さまへ」をご覧ください。
職員教育
感染管理をテーマに様々な研修会を開催しています。感染症患者受け入れを想定した訓練なども定期的に実施しています。
マニュアルの作成や改訂作業
感染管理に関する院内マニュアルの作成や改訂を随時行っています。
当院を利用される皆様へ
入院生活における感染予防について
患者さんに安心して療養生活を送っていただくために、病院スタッフ一丸となって感染対策に取り組んでおります。患者さんご本人および付き添いのご家族の方にも感染対策にご協力をお願いしております。
「入院生活における感染予防について」こちらをお読みください当院を出入りされる業者の皆様へ
当院における職業感染予防について
委託などにより病院内で業務をされている方、および業務上当院を訪問される皆様方におかれましては、流行性ウイルス疾患(麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎)とインフルエンザ(12月〜3月に訪問する場合)のワクチン接種にご協力をお願い申し上げます。詳細につきましては以下案内文をご参照下さいませ。
「当院に業務で出入りされる皆さまへ~流行性ウイルス性疾患およびインフルエンザの予防接種のお願い~」こちらをお読みください