当院は、アルファフュージョン株式会社と共同で、アスタチン-211(At-211)を用いた治験薬の国内供給体制を立ち上げました。
At-211は、アルファ線という放射線を出す放射性核種です。アルファ線は細胞殺傷効果が大きく、At-211で標識された化合物ががん細胞に集まれば大きな治療効果が期待できます。また、At-211は、周囲に余分な放射線を出さない、半減期が比較的短い(約7.2時間)といった特徴があり、取り扱いの面からも、核医学治療における有望な放射性核種と考えられています。
当院は放射線性験薬を製造する設備を有しており、これまでPET(ポジトロン放射断層撮影)に用いる治験薬を製造し、企業治験に活用してまいりました。このたび当院は原子力規制庁よりAt-211の使用許可を取得し、アルファフュージョン株式会社が開発を進めるaf-001(分化型甲状腺がんの治療薬)の臨床試験開始を目指して準備を進めてまいります。At-211創薬を実臨床へとつなげる体制を、世界に先駆けて神戸から構築してまいります。
詳細について、下記URLをご参照ください。
アルファフュージョンプレス