基本理念・基本方針
基本理念
神戸市立医療センター中央市民病院は、
神戸市の基幹病院として、市民の生命と健康を守るため、
患者中心の質の高い医療を安全に提供する。
基本方針
- 患者の生命の尊厳と人権を尊重する
- 充分な説明に基づき、満足と信頼が得られる医療を安全に提供する
- 基幹病院としての機能を果たすため、高度・先端医療に取り組む
- 24時間体制での救急医療を実践する
- 医療水準の向上を目指し、職員の研修・教育・研究の充実を図る
- 地域の医療・保健・福祉機関との相互連携を進める
未来のビジョン
市民の信頼に応えるため地域に根ざし、
神戸市民病院機構 4病院と連動した医療体制で、
より多くの市民に効率的に質の高い医療を提供する
3つの向上を目指して
1.
診療の質の向上を目指して
当院は、地域高度医療機関として、診療の質の向上を目指しています。その一つとして臓器別、疾患別に各科専門医が診療チームを組んで診療にあたる総合医療体制の強化を図って、ロボット手術センター、心臓センター・脳卒中センター、がんセンターなどを設けています。第二に検査、放射線、手術などの診療部門は、中央部門として各科から独立し、高度な最新機器を整備し充実を図っています。さらに、重症患者のために集中治療部(CCU,ICU,SCUなど)を設けるとともに、各病棟のナースステーションを病棟中央に設置し、どの病室にもきめ細かく看護の目が届くように配慮し、患者さんの看護に万全を期しています。
神戸市では、救急医療体制を1次から3次までに区分し、各救急医療機関の役割分担を図っています。当院は昭和51年に救命救急センターとしての指定を受けており、主に市内の3次救急を分担しています。一方、地域に密着した医療活動という当院の基本理念および、市民の要望、さらには神戸市の基幹病院という立場から、1次から2次の救急医療のニーズにも応えています。
市民に求められている医療を高い水準で行うためには、資質の高い医療従事者の育成が必要不可欠です。当院は昭和43年に臨床研修病院の指定を、平成9年には歯科医師の臨床研修施設の指定をそれぞれ受け新たな人材の育成に努めています。院内の人材育成のために、海外国内留学、海外での学会発表、各種研修会の参加等の自己啓発の支援や、医学振興事業等臨床研究の促進、さらには職種を越えたワークショップ等院内の活性化に努めています。また、地域の他の医療機関と学術集談会を開催するなど、地域の医療水準の向上にも寄与しています。
2.
患者サ-ビスの向上を目指して
患者さんの抱える不安や痛み、苦しみなどをできるだけ取り除くことが使命の一つと考えており、その視点から患者サービスの充実を図っております。具体的には医師をはじめ、看護師、薬剤師、管理栄養士などすべてのスタッフによる適切な情報提供を旨とし、患者総合支援センターでは看護師やケースワーカーなどが患者さんの在宅医療に関する相談、看護相談、経済的問題、福祉制度などの相談に応じています。さらに、糖尿病教室、心臓病教室、消化器病教室、らくらく呼吸教室、がんの教室や院内コンサート、広く市民に向けての健康講演会等も実施しています。
3.
地域の保健・医療・福祉機関との連携を目指して
地域の医療機関との窓口として、「患者総合支援センター」では患者さんの紹介受入や逆紹介が円滑に行えるように初診FAX予約や診療情報提供書等の取扱業務を行っています。また、地域合同オープンカンファレンスや地域連携懇話会を開催するなど、地域の医療機関との連携強化に努めています。さらに、患者さんの在宅医療の推進・支援を図るため、訪問看護ステーション、老人保健施設、各区保健福祉部など、保健・医療・福祉機関との連携も行っています。