主な疾患・治療法

中耳炎(慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎)

手術加療を必要とする患者さんの紹介が多く、慢性穿孔性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対して鼓室形成術を行っています。また、鼓膜穿孔が小さく鼓室の清掃が不要な場合には日帰り手術の適応とできる場合があります。

高度難聴と人工内耳

内耳障害で聴覚を失うと筆談や手話等の視覚手段を用いる以外に方法がなく、こどもでは聴こえとことばの発達が阻害されます。これに対して、微細電極を内耳に挿入して聴こえの神経を直接電気刺激することで音の聴取を可能にしたのが人工内耳で、1980年代に多チャンネルシステムが開発され、通常の医療として世界に広まり、現在まで発展を続けています。

音声治療

2014年の開設以来、年間150人以上の患者さんが声のトラブルで新たに音声専門外来を受診されています。 音声外科手術も数多く行っており、声帯ポリープ等の顕微鏡下切除手術は年間約50例、声帯麻痺に対する音声改善手術も年間約20例行っています。 音声治療(音声疾患に対するボイストレーニング)も積極的に行っています。

嚥下障害

当科では,嚥下障害に対して,誤嚥防止手術(喉頭全摘出術,喉頭気管分離手術など)(図)を施行しています。嚥下機能改善手術も可能です(喉頭挙上術,輪状咽頭筋切断術など)。嚥下障害の程度,全身状態を考慮して手術適応を決めています。入院中の患者さんには嚥下リハビリも施行しています。

慢性副鼻腔炎、副鼻腔腫瘍
(内視鏡下鼻副鼻腔手術(endoscopic sinus surgery, 以下ESS)の普及、適応拡大に応じた治療)

当科では基本的には全身麻酔下でESSを行っています。難治性の好酸球性副鼻腔炎や乳頭腫、嚢胞性病変など様々な疾患に対応しています。

口腔・咽頭
扁桃周囲膿瘍・習慣性扁桃炎、扁桃病巣感染症(IgA腎症・掌蹠嚢胞角化症など)、扁桃・アデノイド肥大による睡眠時無呼吸症候群、口腔・咽頭異物

当科では、扁桃周囲膿瘍・咽後膿瘍に対し適切な抗菌薬加療を行い、適宜膿瘍穿刺・切開を行っています。

神戸中央市民病院 めまい外来
当院のめまい診療体制

めまいは、救急外来を受診する患者さんの中でも比較的頻度が上位に位置する訴えで、年間約700名の患者さんが受診されています。ここではまず約8%ほどの割合を占める脳や心臓が原因の「危険なめまい」を見逃さないことを優先した診察が行われます。