薬剤部

部長あいさつ

院長補佐兼薬剤部部長 橋田 亨

神戸市立医療センター
中央市民病院

薬剤部部長
室井 延之

病院から地域へつなげる薬剤師の役割

私たち薬剤師の役割は、患者さんに正しく、安全に薬を提供することです。のみ薬、外用薬の調剤や薬の作用・副作用の説明をするだけでなく、薬を飲む時にどんな注意が必要か、薬の効果がきちんと現れているかなど、薬についての問題点を患者さんと向き合いしっかりと把握し、一人一人の患者さんの日常生活に密着した、薬に関する全てのことに関っていきたいと考えています。また、退院後も患者さんが安心して薬の治療を続けられるように、保険薬局とも連携深め、患者さんの暮らしに合った、在宅でのお薬の服薬を支援し、患者さんの健康をサポートしていきます。

『薬あるところに薬剤師あり』を念頭に置き、患者さまに安心して、満足していただけるように、薬剤部員一丸となって取り組んでまいります。お薬に関してご質問・ご相談がある方は、お気軽に薬剤師にお声かけ下さい。

薬剤部スタッフ

薬剤部部長 室井 延之
薬剤部副部長 池末 裕明
薬剤部副部長 平畠 正樹
院長補佐 兼 薬剤部参事 橋田 亨

ほか主査14名、主任1名
常勤薬剤師 計60名、薬剤師レジデント10名

薬剤部部長 1名
副部長 2名
院長補佐 兼 参事 1名
主査 14名
主任 1名
薬剤師 41名(常勤)、3名(非常勤)
薬剤師レジデント 10名
事務員・薬剤補助員 9名
合計 82名(薬剤師73名)

指導・専門・認定薬剤師

日本医療薬学会 指導薬剤師 3名
医療薬学専門薬剤師 7名
がん指導薬剤師 2名
がん専門薬剤師 3名
薬物療法専門薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 2名
HIV感染症認定薬剤師 1名
感染制御認定薬剤師 1名
精神科薬物療法認定薬剤師 1名
日病薬病院薬学認定薬剤師 15名
生涯研修履修認定薬剤師 14名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 1名
糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 7名
日本くすりと糖尿病学会 糖尿病薬物療法認定薬剤師 3名
糖尿病薬物療法准認定薬剤師 2名
日本医療情報学会 医療情報技師 2名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 2名
緩和医療暫定指導薬剤師 1名
麻薬教育認定薬剤師 1名
日本臨床栄養代謝学会 NST専門療法士 3名
周術期・救急集中治療専門療法士 1名
日本臨床救急医学会 救急認定薬剤師 1名
日本老年学会 老年薬学認定薬剤師 1名
日本中毒学会 認定クリニカル・トキシコロジスト 1名
日本臨床薬理学会 認定CRC 1名
日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師 7名
認定実務実習指導薬剤師 11名
小児薬物療法認定薬剤師 1名
漢方薬・生薬認定薬剤師 1名
日本アンチドーピング機構 スポーツファーマシスト 2名
兵庫県薬剤師会 禁煙指導認定薬剤師 1名
日本臨床栄養協会認定 NR・サプリメントアドバイザー 1名
兵庫県健康福祉部健康局疾病対策課 肝炎医療コーディネーター 1名
糖尿病療養指導士兵庫県連合会 糖尿病療養指導士兵庫 3名

薬剤部の業務について

薬剤部は、医薬品の適正使用および適正管理を通じて医療の質と安全性の向上の一翼を担うとともに、薬の専門家としてチーム医療に参画しています。薬剤師が全ての病棟、入院前準備センターおよび地域医療連携センターに常駐することで、入院から外来・在宅での薬物療法の安全性を継続して確保していくための体制をとっています。

処方箋調剤

入院および外来ともに電子カルテシステムと連携した調剤システム(調剤監査システム、自動薬袋作成、自動錠剤分包、処方監査システム)を稼働させることで、正確な調剤を行うとともに調剤の効率化を図っています。また、処方薬搬送システムの導入により、迅速かつ正確な薬剤の搬送が可能となっています。2021年には、自動薬剤ピッキング装置、散薬調剤ロボット、ピッキングサポートシステムを導入し、調剤のデジタル化を進めています。

自動薬剤ピッキング装置 Drug Stationを活用している様子の写真
自動薬剤ピッキング装置 Drug Station
ピッキングサポートシステム NEW PORIMSを活用している様子の写真
ピッキングサポートシステム NEW PORIMS

注射薬調剤

集中治療室を除く、全ての病棟で患者さん毎・1日毎に注射薬をチェックし調剤しています。注射薬オーダリングシステムと連動した自動注射薬払出装置を用いて、患者さん毎・施用毎にトレーに入れて払い出しています。患者さんの状態や投与量、投与方法、配合変化や副作用などをチェックし、安全な注射薬の提供に努めています。

注射薬自動払い出し装置 アンプルピッカーを活用している様子の写真
注射薬自動払い出し装置 アンプルピッカー
注射薬監査を行なっている様子の写真
注射薬監査の様子

化学療法室業務

外来、入院の全てのがん化学療法について、処方内容のチェック後、安全キャビネット内で無菌調製を実施しています。2017年より更なる効率化を図るため、抗がん薬調製ロボットを導入しました。

化学療法監査室での業務風景
化学療法 監査室
化学療法無菌調製室での業務風景
化学療法 無菌調製室
抗がん薬混合調製ロボットChemoRoの写真
抗がん薬混合調製ロボットChemoRo

製剤、注射薬無菌調製

市販の医薬品では患者さんの病態に応じた多種多様なニーズに対応できない場合に、院内製剤を調製しています。院内特殊製剤は、特定の患者さんに治療上不可欠な製剤であっても採算が取れず市販されていないものを対象とし、医師の要望により病院内で審査したうえで調製しています。また、無菌的に混合する必要がある高カロリー輸液はクリーンベンチ内で調製しています。

高カロリー輸液調製作業の様子1
高カロリー輸液調製の様子
高カロリー輸液調製作業の様子2
高カロリー輸液調製の様子

薬剤管理指導業務・病棟薬剤業務

救命救急センターや集中治療室を含むすべての病棟に薬剤師を配置しています。患者さんのベッドサイドで服薬指導を行うとともに、患者さんのアドヒアランスの向上、自己管理への支援や副作用回避のための処方提案など、安全で効果的な薬物治療の提供に努めています。さらに、外来患者さんも参加できる糖尿病教室、心臓病教室、腎臓病教室、消化器病教室、呼吸教室等を通して地域医療にも積極的に参画しています。

患者さんへ服薬指導を行なっている様子
服薬指導の様子

入退院支援業務

入院前準備センターで入院前に常用薬や健康食品、サプリメントの使用を確認して手術前中止薬を把握するなど、入院後の治療の円滑化を図っています。他の医療機関で処方された薬についても確認し、重複や相互作用をチェックします。

退院支援としては、地域医療連携センターに薬剤師を配置し、薬剤師による転院先医療機関への施設間薬剤情報提供書の作成や病院・診療所および保険調剤薬局等との連携により、退院後も患者さんに安全で効果的な薬物療法を受けていただけるように努めています。

薬物血中濃度モニタリング(TDM)

抗菌薬、主に抗MRSA薬であるバンコマイシン、テイコプラニンの血中濃度測定結果をもとに解析を行っています。患者さん一人一人に至適投与量を設定することにより、有効性の確保および副作用発現の防止に貢献しています。

薬物血中濃度モニタリング(TDM)業務を行なっている様子
TDM業務の様子

医薬品管理

医薬品の購入、保管および各部署への供給等を在庫管理システムで効率的に管理しています。病棟、外来の医薬品等は薬剤師が定期的にチェックを行い、適切な数量・期限などの薬品管理を行っています。

麻薬管理

優れた鎮痛作用を持ちながらも厳密な管理を要する医薬品として、医療用麻薬があります。麻薬の乱用は大きな社会的問題であることから、その取扱いと保管方法が厳しく規制されており、法に基づいて院内の医療用麻薬の管理及び適正使用を推進しています。

麻薬管理業務を行なっている様子
麻薬管理業務の様子

医薬品情報管理業務

医薬品を適正かつ安全に使用するために必要な医薬品情報を、厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)、医薬品製造販売元、文献等から入手し、評価・整理した上で、病棟担当薬剤師をはじめ各部署の薬剤師と協力し、情報提供を行っています。

緊急安全性情報、安全性速報など緊急性・重要性が高い情報は、該当医薬品の使用状況を確認の上、電子メールや直接連絡、電子カルテでの掲示などを利用し、処方医師をはじめ院内スタッフへ速やかに情報提供しています。

その他、各部署の薬剤師の支援、医師、看護師や院内スタッフからの質問・相談への対応、薬事委員会事務局業務(薬事委員会の運営、自主回収・欠品等への対応、後発医薬品導入の提案等)、副作用報告の支援等も行っています。

医薬品情報室で業務を行なっている様子
医薬品情報室の様子

治験・臨床研究支援業務

臨床研究推進センターでは、新たな治療方法、医薬品・医療機器の開発や既存の医療技術の最適化を推進しています。薬剤師は管理・支援部門の中核として、倫理的かつ科学的に質の高い治験・臨床研究を安全で円滑に行うための支援業務を行っています。また、治験薬の適正な管理に加え、安全性に関する情報やその他の情報の収集・管理を行っています。

治験薬管理業務を行なっている様子
治験薬管理業務の様子

薬剤師外来

外来患者さんへのきめ細かい薬の説明と副作用のチェックや入院を予定されている患者さんの常用薬の把握など、外来患者さんに対するサービスの向上を図っています。

内服薬確認外来

専門ブースや入院前準備センターにて、入院前の患者さんの常用薬を調べ、当院採用の有無や代替薬の紹介、手術前中止薬の中止状況の確認を行います。

経口抗がん薬 薬剤師外来

抗がん薬の服用状況や副作用の確認を医師の診察前に実施(予診)し、患者さんの状態をカルテに記載するとともに、必要に応じて医師に処方提案します。

間質性肺炎 薬剤師外来

間質性肺炎治療薬の服薬状況や副作用の確認を医師の診察前に実施し、患者さんの状態をカルテに記載するとともに、必要に応じて医師に処方提案します。

C型肝炎治療薬 薬剤師外来

C型肝炎ウイルスに対する治療薬である直接作用型抗ウイルス薬の効果を最大とするために常用薬との相互作用を最小限にし、必要な服薬方法の指導および服薬状況の確認を行います。また、治癒後にも肝硬変・肝発がんリスクは残ることを説明し受診・受検継続の必要性についても説明しています。

サリドマイド・レナリドミド・ポマリドミド 薬剤師外来

サリドマイドやレナリドミド、ポマリドミドが処方された患者さんに対し、医師の診察後の投薬時に、適切な使用・管理方法の説明や薬剤の管理状況確認、服薬の重要性について理解を深められるよう指導を行っています。

HIV薬剤師外来

HIV治療薬の副作用チェックや病気の悩みなど、随時、面談を実施し、治療が円滑におこなわれるように支援します。初回、処方時には医師の診察前に面談し、適切な薬剤について処方提案しています。

患者さんに外来服薬指導を行なっている様子
外来服薬指導の様子

各チーム医療への参画

チーム医療の一員として様々な場面で活躍しています。

外来化学療法チーム

抗がん薬の処方チェック、レジメン管理、無菌混合調製、患者さんへの副作用説明等を行い、チーム医療の一員として安全で安心できるがん化学療法の実施に貢献しています。

HIV・AIDSサポートチーム

服薬方法に注意が必要な薬、特有の副作用を持つ薬、大きく服用しづらい薬などを生涯に渡り長期間服薬しなければならない事により生じる精神的不安、身体的障害などに対して他職種と連携をとりながら様々なサポートを行っています。

緩和ケアチーム

緩和ケア外来において医師、看護師らの診察に同席し、症状緩和に関する薬剤の処方提案を行い、患者さんに対しては服薬指導を行っています。また、緩和ケアチームにコンサルトされた入院患者さんにおいては、チームメンバーとともに日々の症状変化を把握し、さまざまな臨床上の問題に対して薬学的見地から介入しています。

栄養管理チーム(NST)

全ての患者さんに治療の基盤となる栄養管理が適切に行われるように、他職種と力を結集して活動しています。コアチームカンファレンスや病棟のサテライトNSTで、静脈栄養のプランニング、電解質管理、合併症等について薬学的視点から提案し、教育活動にも参加しています。

感染管理チーム(ICT)

抗菌薬や消毒薬の適正使用への助言、使用統計、TDMなど薬剤師の専門性を活かして院内感染対策に努めています。

抗菌薬適正使用支援チーム(AST)

感染症治療が最適となるようサポートしています。薬剤師を専従者として配置し、抗菌薬の適正使用の推進に努めています。

リスクマネジメント

医療の質と安全性の向上をめざして専従薬剤師を配置し、医療安全管理室での活動にも参加しています。薬剤部内でのリスク事例の報告のみならず、院内での薬物治療にかかるあらゆるリスク事例における検討・対策の立案にも関わり医療チームの一員として貢献しています。

糖尿病療法指導チーム

糖尿病療養指導士として、患者さん自身が前向きに治療に取り組み、自己管理できるように支援しています。カンファレンスへの参加や他職種との情報交換、回診への同行などにより治療方針や患者さんの状態を十分把握し、治療全般にわたって支援できるように取り組んでいます。

心臓リハビリテーションチーム

循環器系薬剤の使用目的と使用上の注意点を分かりやすく説明しています。カンファレンスに参加し、他職種と連携をとりながら効果的な薬物治療を行えるように努めています。

心不全チーム

末期心不全患者さんを対象に、患者さん本人だけでなくご家族など周囲の環境も考慮して、多職種で退院後を見据えた治療方針を検討しています。薬剤師は患者さんに適した薬物療法を提案し、安全に治療が継続できるように努めています。

間質性肺炎サポートチーム

間質性肺炎患者さんを対象に、多職種で連携して治療を支援しています。薬剤師は外来で抗線維化薬などの薬物療法を始める患者さんやご家族に、服薬の注意点や副作用とその対策について説明し、副作用モニタリングを行いながら治療継続をサポートしています。

精神科リエゾンチーム

せん妄・認知症における周辺症状・抑うつ等の精神症状を有する入院患者さんに対し、多職種で退院までを見据えた薬物治療・心理教育などで順調に治療が継続できるようサポートしています。

認知症ケアチーム

認知症によりケアに難渋する入院患者さんに対し、多職種でサポートしています。薬剤師は多剤併用や睡眠導入剤の使い方、痛みのコントロールなど、ケアの手助けになるような薬物療法を提案しています。