主な疾患・治療法

1型糖尿病

1型糖尿病とは、インスリンがまったく出ていないタイプの糖尿病でインスリン治療が中心となります。当院では インスリンポンプを用いた管理もしています。若年成人1型糖尿病に対する専門外来もあります。この外来では1人30分程度の診察で時間をかけた診療を行っています。一般の糖尿病外来でも1型糖尿病の診療をしています。

2型糖尿病

2型糖尿病は、インスリン分泌が残っている状態で、生活習慣の乱れなどが原因で糖尿病になっているものですが、健康な人よりもインスリン分泌は低下しているとされています。食事療法、運動療法で血糖が改善しない場合は薬物療法を追加します。

妊娠糖尿病

糖尿病ではないのに妊娠中に血糖が高くなる病態で一般の糖尿病より厳しい診断基準となっています。胎児への影響を考えて血糖のコントロールにはインスリン注射を用います。多くの場合は出産後正常にもどりますが、将来糖尿病になりやすいとされています。産科と協力して血糖管理しています。

内分泌とは

主な内分泌臓器には、視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎、卵巣、精巣などがあります。そこからさまざまな働きを持つ物質(ホルモン)が血液中に分泌され、全身の臓器に働き、体の恒常性を保っています。

甲状腺疾患(バセドウ病)

バセドウ病は甲状腺を刺激する自己抗体により、甲状腺が腫れたり、甲状腺ホルモンの過剰分泌が生じたりします。女性に多く、眼球突出が起こる人もいます。甲状腺ホルモンが多いと、食欲はあるが体重が減る、汗が多い、微熱、動悸、手の震え、下痢、コレステロール低下などがみられます。

甲状腺疾患(橋本病)

橋本病は甲状腺に慢性の炎症がおこって甲状腺が腫大する病気です。一部の人で甲状腺ホルモンの分泌が低下します。

甲状腺腫瘍

甲状腺には結節(しこり)や嚢胞(液体の袋)ができることがあります。大きくならないと自覚症状がなく、健診などで発見されることがよくあります。良性か悪性かの診断には、超音波(エコー)検査や、結節に細い針を刺して細胞を採取し顕微鏡で見て判定する穿刺吸引細胞診を行います。

甲状腺癌の放射性ヨウ素(I-131)内用療法

甲状腺癌で甲状腺を全て切除した後には放射性ヨウ素(I-131)内用療法を行うことができます。I-131内用療法は世界中で古くから行われており、治療効果と安全性が証明されています。

下垂体疾患

下垂体は、脳の中心からぶら下がった1cm程度の臓器です。副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、成長ホルモン、プロラクチン、性腺刺激ホルモン、抗利尿ホルモンなど分泌されます。

副腎疾患

副腎は、左右の腎臓の上にかぶさる三角型の小さな臓器です。血圧や代謝を調節しているアルドステロンやコルチゾールと、心臓や血圧を調節しているカテコラミンが分泌されています。

原発性アルドステロン症

副腎からアルドステロンが過剰に分泌され高血圧や低カリウム血症を引き起こす病気です。最近の調査では高血圧の約5〜15%が原発性アルドステロン症とわかってきました。

副甲状腺疾患

副甲状腺は、甲状腺の背面に計4個米粒大の小さな臓器で、カルシウムを調節する副甲状腺ホルモンを分泌しています。原発性副甲状腺機能亢進症では、主に副甲状腺に腫瘍ができて、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。

膵疾患

膵臓は胃の裏側のお腹の深いところにある臓器で、消化液を出す外分泌のほかに、血液中にホルモンを出す内分泌の機能もあります。血糖値を下げるインスリン、血糖値を上げるグルカゴンなどの糖代謝に関連するホルモンが分泌されています。