精神・神経科

精神・神経科部長 北村 登

神戸市立医療センター
中央市民病院

精神・神経科部長
松石 邦隆

当科では多職種と協働して精神障害を持つ患者さんの身体合併症治療、気分障害、神経症性障害の専門的治療および身体疾患患者さんの精神症状への対応に尽力しています。

平成28年8月1日に当院には精神科身体合併症病棟(閉鎖病棟8床)が新設されました。当院の特色の一つに市民のための24時間断らない救急体制があります。これまでも精神疾患や精神症状の有無を問わず、当院は救急患者を受け入れてきましたが、この精神科身体合併症病棟の開設に伴い、患者さんの状態に応じた、より適切な環境での治療が可能になりました。精神疾患を併存されている方でも、身体的治療のために入院された場合、精神科治療の導入・継続を積極的に行えます。当病棟では精神保健福祉法に基づき任意入院、医療保護入院、応急入院のいずれかが適用されます。そのため、これから精神科の研修を始めようとする後期研修医にとっても、身体科や理学療法、薬剤部など院内各部署の協力を得て、ありとあらゆる精神疾患の診療を経験でき、この病棟で精神保健指定医取得に必要な多くの症例を担当できます。

上記とは別に、当科では一般病棟内の7床を使って主に軽症~中等症のうつ病や神経症性障害の入院治療を行っております。これは開放的な環境で、投薬の調節や休養・環境調整による治療効果を目ざした入院で、数十年来の豊富な経験があります。急性期治療をおこなう病院の特性上、長期入院は出来ませんが、症状改善のきっかけを作ったり、今後の治療の道筋をたてることが可能になります。なお精神科専門病棟ではない一般病棟で行う治療のため、精神保健福祉法には基づいておらず、自ら入院の意思があり医療スタッフの指示を守れる状態の患者さんが対象になります。精神科専門研修としてはここで気分障害や神経症性障害の診療を極めることができます。

当科は精神科リエゾンチームと認知症ケアチームを有しており、臨床心理士や専門看護師、理学療法士、精神保健福祉士などの多職種と協働し、様々な病気で入院された患者さんの不安、抑うつ、せん妄などの精神症状にきめ細やかな対応を行っております。コンサルテーション・リエゾン精神医療は、当院のような総合病院においては、精神科の担う重要な領域のひとつです。 臨床心理士も含め、当院精神・神経科スタッフが一丸となって、神戸市の精神科医療を支える柱の一つになるように精神科臨床を行っていきたいと思っています。

精神・神経科では、他職種(看護師、薬剤師、臨床心理士)とのチーム活動を重視して、活動を行っています。

精神科リエゾンチーム

〈精神科リエゾンチーム〉

リエゾンとはフランス語で「連携」「橋渡し」を意味する言葉です。精神科医、専門看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等多職種でチームを作り、様々な身体疾患に伴う、せん妄や不安や気分の落ち込み、イライラなどの精神症状に対して、身体疾患の治療を担当する医師や看護師と協働し、患者さんへ精神的ケアを行います。

認知症ケアチーム

〈認知症ケアチーム〉

高齢化社会において、様々な病気で当院に入院する患者さんの中には認知症を合併している方も多く含まれます。認知症のために、急な環境変化に混乱したり、治療方針の決定に難渋される方に対して、認知症看護専門看護師や精神科医、薬剤師、精神保健福祉士で構成されるチームが入院生活や意思決定支援などのお手伝いをします。