インフルエンザについて

インフルエンザについて

救急外来におけるインフルエンザ診療 ~正しく知ろう、インフルエンザ~

  1. インフルエンザは、健康な若い方においては自然に治る病気です
  2. インフルエンザの診断は臨床的に行っており、原則として基礎疾患がなく元来健康な方に対する迅速検査は行っておりません

インフルエンザ迅速検査は実は見逃しが多い

迅速検査では初期の段階では陰性になることが多いとされ、インフルエンザ迅速検査では実に5名に2名を見逃すことになります。このため、流行期に38度以上の高熱と悪寒、頭痛、倦怠感、筋肉痛等があれば臨床症状でインフルエンザと診断します。ただし、基礎疾患がある、または入院を要するほど重症な患者さんには迅速検査を行っています。

抗インフルエンザ薬って効果があるの?

抗インフルエンザ薬はいくつかのガイドラインでは重症化する恐れのある患者さん(乳幼児・高齢者や基礎疾患のある方)には投薬が推奨されています。健康な若い患者さんにおいては、抗インフルエンザ薬は臨床症状を緩和することが期待されます。ただし、重症化を防ぐかどうかについては十分なデータはありません。抗インフルエンザ薬を処方するかどうかは患者さんと相談の上、決定いたします。

インフルエンザと診断された方へ

インフルエンザであれば、平均2-5日で症状が徐々に改善します。そのため、伝播予防のために自宅での対症療法が勧められます。もし経過中に急に症状が増悪した場合には肺炎などの合併症、あるいはインフルエンザ様症状をきたす他疾患との鑑別が必要となりますので、救急外来を受診して下さい。

※小児・未成年者では、抗インフルエンザ薬服用の有無にかかわらず、発症後2日程度は異常行動(急に走り出す、飛び降りなど)に十分に注意して下さい。

最後に、インフルエンザの診療方針については、施設によっては様々なスタンスがあるかと考えられます。当院の方針は、現時点での最新の知見やガイドラインを参考に決めておりますが、患者さんの置かれた状況によっては様々なご意見があると思われます。もし疑問などありましたら、お気軽にお尋ね下さい。

神戸市立医療センター中央市民病院
救命救急センター・感染管理室 Tel: 078-302-4321