病院長ご挨拶

病院長ご挨拶

神戸市立医療センター中央市民病院 院長 細谷 亮の写真

当院は神戸市の基幹病院として、地域住民の生命と健康を守ることを目的に、患者中心の質の高い医療を提供しております。

以下、当院の重点的取組みを数点あげさせていただきます。

1:救急医療・高度医療の提供

当院の特徴は、救急部門や各診療科等が一体となり、単なる応急処置にとどまらない救急医療・高度医療を患者さんに提供する体制が構築されていることです。

厚生労働省の平成29年度の救命救急センター充実段階評価においても、当院は充実段階「A」、評価項目点数では4年連続で全国1位に評価されています。

地域医療機関との連携や役割分担のもと、救命救急センターとして365日24時間体制の救急医療を提供し、(平成29年実績:救急外来患者数34,775人、救急入院患者数7,863人、救急車搬送受入数10,162人)市民の生命と健康を守るため、引き続き「断らない救急」を実践してまいります。

高度医療機器の導入により、豊富な症例をより安全に診療することを可能とし、そこで得られた診療データを纏め、成果を発信していきます。これら一連の作業は、医療の質を高め、より良い医療の推進に繋がると考えています。最新医療機器である手術支援ロボット「ダヴィンチ」も導入済でロボット手術センターを開設しております。また、心臓弁膜症の新しい治療法であるTAVI(経カテーテル大動脈弁治療)もハイブリッド手術室にて多くの症例を重ねて良好な結果を得ており、今年度中には第2のハイブリッド手術室を増設し、出血性脳卒中にも対応可能なワンストップ治療センターを設置します。

また、救急患者数は年々増加傾向にあり、救急患者がそのまま入院する割合も増加し、救急ベッドが不足するなど厳しい状況が続いています。しかしながら、「1年365日、24時間、断らない救急医療」という理念を実現し、さらに推し進めるために、2017年11月より先端医療センター病院(60床)を統合し、中央市民病院南館(旧先端医療センター病院)として運用開始しました。これにより60床の救急バックベッドを確保し、さらなる救急体制の強化を進めています。今後も神戸市民にとっての「最後の砦」として、「断らない救急医療」を実践していきたいと考えています。

一方、外来診療においても、内視鏡的・カテーテル的日帰り手術やがん化学療法が増加してきていることから、患者さんの安心と安全を確保する目的で外来回復室、病状説明室、外来待合スペースや診察室などの拡充を図ったところです。さらにはかかりつけ医相談や患者相談支援機能を持つ患者サポートセンターの設置等をしました。

2:地域との連携強化

多くの患者さんに「断らない救急医療」を提供していくためには、極めて高い病床稼働率、限界に近い在院日数短縮という状況で病院運営を実践しなければなりません。そのためにも、今後とも地域医療機関の皆様方との、精度を高めた紹介・逆紹介システムによる一層の連携強化を図ってまいります。

更に当院の治療を終えた患者さんが安心して継続的に治療を受けられるように、神戸医療圏の連携医療機関の皆様方や連携登録医の先生方、また神戸市民間病院に所属されている病院関係者の方々、更には患者さんの住み慣れた地域医療機関との病診・病病連携をさらに一層深めさせていただければと思います。

3:患者さん及び家族の皆様へのお願い

最後に、私たちが患者さんの権利を充分に尊重した医療に取り組むにあたり、お願いしたいことがあります。

医師をはじめとする医療提供者に、あなた自身についての情報を出来るだけ正確に提供してください。

検査や治療について納得し合意したことを守るのは、あなた自身の健康回復のためであることを理解し、実行してください。

病院は、多くの患者さんと職員が共同生活を送る場です。他の多くの患者さんともども、快適な医療が受けれるよう、病院内での規則と病院職員の指示に従ってください。

皆様と力を合わせて「高度急性期病院」としての機能を果たすべく努めてまいりますのでご理解、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

平成30年2月1日
神戸市立医療センター中央市民病院 院長 細谷 亮