臨床評価指数

臨床評価指数

入院(平成27年度)

項目数値備考
稼働病床数 690床 感染症病床(10床)除く
延入院患者数 233,611人
1日平均入院患者数 638人
新入院患者数 21,559人
退院患者数 21,507人
病床稼働率 92.5%
平均在院日数 10.8

外来(平成27年度)

項目数値備考
延外来患者数 478,070人  
新外来患者数 86,688人  
1日平均外来患者数 1,967人  
紹介率 57.4% 地域医療支援病院紹介率
逆紹介率 111.8% 地域医療支援病院逆紹介率

手術(平成27年度)

項目数値備考
手術件数 12,544件 手術室での実施件数
全身麻酔件数 5,942件 H26(6,015件)

救急医療(平成27年度)

項目数値備考
救急外来患者数 33,439人  
(うち入院) 6,800件  
救急車受入 8,652人  
(うち入院) 3,848件  

剖検率(平成27年1月1日〜平成27年12月31日)

項目数値備考
死亡退院数 524人  
粗死亡率 2.5%  
剖検数 36人  
剖検率 6.9%  

その他(平成27年度)

項目数値備考
医療事故公表件数 1件 公表基準による発生年度別件数
セカンドオピニオン件数 201件  
クリニカルパス種類数 389種類 ※平成27年度
クリニカルパス適用率 63.8% ※平成27年度
退院サマリー完成率 99.9% ※平成27年度
患者対看護職員数 7対1  
認定看護師数 32人 がん化学療法3人、がん性疼痛1人、感染管理2人、救急3人、手術1人、重症集中ケア3人、糖尿病2人、不妊症1人、WOC(創傷・オストミー・失禁)5人、新生児集中ケア2人、摂食・嚥下障害1人、乳がん2人、認知症1人、脳卒中リハビリテーション1人、慢性心不全2人、がん放射線療法1人、慢性呼吸器疾患1人
認定看護管理者数 3人  
専門看護師数 14人 急性・重症4人、精神1人、慢性疾患1人、がん3人、感染症2人、老人1人、小児1人、母性看護1人
患者満足度(入院) 98.1% 患者満足度調査による(平成27年7月実施)
患者満足度(外来) 93.1% 患者満足度調査による(平成27年7月実施)

退院患者統計(平成27年1月1日~平成27年12月31日)

項目内容(PDFファイル)
診療科別 平均在院日数 PDFで見る(143KB)
診療科別・在院期間別・性別 退院患者数 PDFで見る(138KB)
疾病別(大分類)・性別 退院患者数 PDFで見る(251KB)
救急入院診療科別・月別 退院患者数 PDFで見る(131KB)
診療科別使用上位パス PDFで見る(158KB)
分娩形態別件数 PDFで見る(276KB)
出生時間別件数

院内がん登録統計(平成26年1月1日〜平成26年12月31日)»PDFで見る

 

診療科別統計(平成27年1月1日~平成27年12月31日)

診療科名内容(PDFファイル)
循環器内科 PDFで見る(120KB)
糖尿病・内分泌内科 PDFで見る(80KB)
腎臓内科 PDFで見る(104KB)
神経内科 PDFで見る(166KB)
消化器内科 PDFで見る(92KB)
呼吸器内科 PDFで見る(273KB)
血液内科 PDFで見る(145KB)
精神・神経科 PDFで見る(69KB)
小児科・新生児科 PDFで見る(103KB)
外科 PDFで見る(65KB)
心臓血管外科 PDFで見る(79KB)
呼吸器外科 PDFで見る(108KB)
脳神経外科 PDFで見る(137KB)
脳卒中センター PDFで見る(101KB)
整形外科 PDFで見る(100KB)
皮膚科 PDFで見る(97KB)
形成外科 PDFで見る(98KB)
泌尿器科 PDFで見る(96KB)
産婦人科 PDFで見る(119KB)
眼科 PDFで見る(57KB)
耳鼻咽喉科 PDFで見る(72KB)
乳腺外科 PDFで見る(121KB)
放射線治療科 PDFで見る(56KB)
放射線診断科 PDFで見る(54KB)
歯科口腔外科 PDFで見る(78KB)
麻酔科 PDFで見る(318KB)
緩和ケア内科 PDFで見る(171KB)
救急部 PDFで見る(230KB)
総合内科 PDFで見る(124KB)

 

DPCデータによる病院指標

はじめに

DPC(Diagnosis Procedure Combination:診断群分類)制度とは、平成15年から日本独自で導入された急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度のことです。DPCの対象患者は、医科保険適用患者で、一般病棟に入院した患者を対象としています。そのため、下記の患者は対象外となります。

  1. 自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者
  2. 歯科、産科や一般病棟以外に入室した患者等

当院のDPC対象となる患者は、入院患者全体の約86.7%です(平成27年度)。したがって、DPCデータによる病院指標は、当院の全入院患者の指標(診療科実績など)とは数値が異なっています。この指標は、値が10件以下のものについては「-」で示しています。

集計項目

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重要度別患者数
  5. 脳梗塞のIDC10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

1.年齢階級別退院患者数

一連の入院から退院までを一入院としてカウントしています。年齢は入院時の年齢で10才刻みの患者数を表しています。

2015年度 年齢階級別退院患者数

【定義】自院の退院を持って1カウントとする

年齢 10才未満 10才代 20才代 30才代 40才代 50才代 60才代 70才代 80才代 90才以上
患者数 1785 536 756 1308 1736 2044 4170 5026 3008 330

2015年度 年齢階級別退院患者数グラフ

コメント

高齢化社会の進行とともに入院患者も70歳代の患者が最多を占め、次いで60歳代、80歳代となっています。90歳以上の超高齢者に対しても積極的な治療を心がけています。

2.診療科別症例数トップ3

DPCは主要診断群、分類コード、年齢・体重・JCI条件、手術等サブ分類、手術・処置、副病名、重症度などを表す14桁のコードでコーディングしています。厚生労働省はこのDPCコードを使って診療報酬を定めています。診療報酬請求に使用するため、入院中に最も医療資源を投入した傷病名や手術・処置でコードを決めています。したがって、実際に診療した病名とは異なる場合があり、診療科実績と異なる値になります。

各診療科の上位3コードについて症例数、平均在院日数、転院率、平均年齢をお示しします。DPCコードの治療時に適用されている主要なクリニカルパス*)については、表のパスコードをクリックいただくと患者用パスをご覧になれます。

*クリニカルパスとは、入院中に行われる検査・処置・指導・看護・食事などを入院から退院までの時間順にまとめた表です。各施設の標準的な診療計画で、適用できる患者状態を決めて、質の高い治療を安全に効率的に受けられるようにしています。患者への説明に使うものを患者用パスといいます。

2015年度 診療科別DPC14桁別退院症例数トップ3(適用パス有り)

定義
  • 自院の退院を持って1カウントとする
  • 診断群分類番号(DPC14桁)で集計する
循環器内科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
050070XX01X0XX 頻脈性不整脈で経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行うもの 422人 4.44日 5.68日 0.24% 63.31歳 一般アブレーションパス
AFアブレーションパス
ペースメーカー・ICD移植術パス
050050XX99100X 狭心症や慢性虚血性心疾患で心臓カテーテル検査を行うもの 277人 2.53日 3.07日 0.36% 71.58歳 CAGパス(1泊2日)
PCIパス(2泊3日)
 
050050XX0200XX 狭心症や慢性虚血性心疾患で経皮的冠動脈形成術等のカテーテル手術を行うもの 236人 3.92日 4.87日 0.42% 71.78歳 CAGパス(1泊2日)
PCIパス(2泊3日)
 

コメント

当科の特徴としては、心房細動に対するアブレーション治療を受ける症例がDPC対象症例の中で最も多いことがまず挙げられます。次いで、冠動脈疾患患者に対する検査・治療目的の入院となっています。トップ3には入っていませんが、心不全患者も年々増加傾向にあります。

糖尿病内分泌内科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
100070XXXXXXXX 2型糖尿病でインスリンの導入などの教育入院を行うもの 136人 11.29日 15.35日 0.00% 65.51歳 糖尿病治療パス(インスリン)new
糖尿病治療パス(内服) new
 
100020XX99X2XX 甲状腺がんで放射性ヨード内用療法治療を行うもの 81人 11.22日 6.82日 0.00% 59.79歳 131I全身シンチグラフィパス new
甲状腺RI治療パス new
 
100020XX01X0XX 甲状腺がんで甲状腺悪性腫瘍に対する手術を行うもの 24人 10.88日 9.55日 0.00% 60.96歳 甲状腺半切パス new
甲状腺全摘パス new
 

コメント

糖尿病・内分泌内科での入院のほとんどが、(2型)糖尿病の血糖コントロール不良症例の薬剤調整・甲状腺癌術後ヨード内用療法・甲状腺腫瘍の手術になります。平均在院日数は11日程度です。隔離が必要な甲状腺癌術後ヨード内用療法は、県内でも4施設でしか施行することができません。当院では年間100例の治療が可能になっています。これ以外にも隔離が必要でない線量の治療(アブレーション)も行っています。

腎臓内科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
110280XX991X0X 慢性腎炎症候群や慢性間質性腎炎、慢性腎不全などで経皮的針生検を行うもの 40人 4.65日 7.47日 0.00% 47.95歳 腎生検パス
110280XX99000X 慢性腎炎症候群や慢性間質性腎炎、慢性腎不全などで投薬、点滴などの治療を行うもの 36人 7.42日 13.64日 5.56% 69.17歳 腎不全保存期教育パス
110280XX99010X 慢性腎炎症候群や慢性間質性腎炎、慢性腎不全などで人工透析などの治療を行うもの 31人 10.16日 15.39日 16.13% 71.32歳 腎不全保存期教育パス

コメント

慢性腎炎やネフローゼ症候群、末期腎不全の方の入院が多く、患者は高齢化しています。また、確定診断のための腎生検を積極的に行っています。

神経内科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
010060X099000X 脳梗塞で投薬、点滴などの治療を行うもの 157人 13.91日 15.80日 40.76% 70.90歳 脳梗塞入院パス
010230XX99X00X てんかんで投薬、点滴などの治療を行うもの 61人 8.23日 7.03日 13.11% 65.33歳 脳梗塞入院パス
010040X099X00X 非外傷性頭蓋内血腫で投薬、点滴、リハビリなどの治療を行うもの 59人 16.29日 19.32日 64.41% 66.32歳 脳出血入院パス

コメント

神経内科の救急疾患として最も多いのは脳梗塞で次いでてんかんの重積、脳出血と続きます。脳梗塞患者のうち一部の症例は、血栓溶解(rt-PA)や急性期血管内治療の治療の適応になります。てんかんの重積(痙攣が止まらない状態)は高齢化と共に増加しています。脳出血は高血圧を背景とする場合がほとんどで、アルコール多飲が重なると発症しやすくなります。

消化器内科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
060340XX03X00X 胆管結石、胆管炎などで内視鏡的胆道結石除去術等の手術を行うもの 222人 7.30日 10.93日 4.95% 72.64歳 ERCP関連パス
060050XX97X0XX 肝がん、肝内胆管がんで血管塞栓術等の手術を行うもの 169人 7.20日 11.98日 2.37% 73.82歳 腹部血管造影(TACE/TAI)パス
腹部血管造影(TACE/TAI)+RFAパス
腹部血管造影(TACE/TAI)パス・放科版
060020XX04X0XX 胃がんで内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術を行うもの 121人 8.74日 9.20日 0.00% 74.98歳 食道・胃ESD治療パス

コメント

良性疾患では、総胆管結石/胆管炎に対し、内視鏡治療を行う患者が最も多くなっています。その大半が、緊急入院患者です。

悪性疾患では、肝細胞癌に対する血管内治療(ラジオ波焼灼・肝動脈化学塞栓術(TACE))、早期胃癌に対する内視鏡的切除(ESD)の患者が多くなっています。

呼吸器内科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
040080X099X0XX 肺炎で投薬、点滴などの治療を行うもの 153人 9.88日 14.34日 13.07% 71.45歳 入院気管支鏡
040040XX9904XX 肺がんで化学療法の治療を行うもの 108人 8.72日 13.38日 0.93% 70.76歳 day1 (CDDPなし)
day1-3 (CDDP一括なし)
day1-3 (CDDP一括) short hydration
040110XXXXX0XX 間質性肺炎で投薬、点滴などの治療を行うもの 76人 16.13日 20.63日 18.42% 71.58歳 入院気管支鏡
呼吸リハビリ

コメント

入院患者で最も多いのは肺炎で、平均在院日数は10日を切っています。2番目はがんセンターとして担うべき化学療法主体の肺がん患者で、在院日数は8.7日と短くなっています。3番目は一般的には有病率が低いとされる間質性肺炎で、診断治療に難渋する患者が多数当院に入院されており、在院日数は16日と長く転院率も高くなっています。

血液内科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
130030XX99X40X 非ホジキンリンパ腫で化学療法(リツキシマブ)の治療を行うもの 117人 13.95日 17.69日 2.56% 68.83歳 リツキサン(ケモのみ)
CHOP(ケモのみ)
R-CHOP(ケモのみ)
130010XX97X2XX 急性白血病で化学療法や輸血などの治療を行うもの 46人 34.61日 43.59日 6.52% 58.46歳 HD-MTX(ケモのみ)
130030XX97X40X 非ホジキンリンパ腫で化学療法(リツキシマブ)や輸血などの治療を行うもの 37人 25.05日 36.93日 0.00% 70.19歳 リツキサン(ケモのみ)
R-CHOP(ケモのみ)

コメント

造血器腫瘍、中でも悪性リンパ腫の患者数の多いことが血液内科の特徴です。 B細胞性リンパ腫にはリツキシマブ併用化学療法が標準的治療ですが、初回治療においては原則として入院環境下で行います。2回目以降の治療は原則として外来で行いますが、高齢であったり併発症のある患者では入院を要することもあります。初発でも進行期であったり再発悪性リンパ腫患者の治療においては輸血を行うことも多くあります。

急性白血病の新規患者数も多いため、地固め療法は原則として隣接する先端医療センターの無菌室で行うなどの協力体制があり当院の退院患者数はさほど多くありません。悪性リンパ腫、急性白血病ともに平均年齢は比較的若いですが、このことは当科が近隣の医療機関から信頼されていることの表れと思われます。DPCに含まれない当科特有の治療である造血幹細胞移植などの症例数については診療科別統計をご参照ください。

小児科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
040080X1XXX0XX 肺炎で投薬、点滴などの治療を行うもの 159人 4.75日 5.72日 1.89% 2.27歳 肺炎・気管支炎パス【幼児用】BW10kg設定
肺炎・気管支炎パス【小学生用】BW20kg設定
気管支喘息発作パス【幼児用】BW10kg設定
150040XXXXX0XX 熱性けいれんで投薬、点滴などの治療を行うもの 116人 3.37日 3.97日 0.86% 2.09歳 肺炎・気管支炎パス【幼児用】BW10kg設定
痙攣パス
040100XXXXX00X 喘息で酸素吸入、投薬、点滴などの治療を行うもの 108人 3.80日 6.31日 1.85% 4.44歳 肺炎・気管支炎パス【幼児用】BW10kg設定
気管支喘息発作パス【幼児用】BW10kg設定
気管支喘息発作パス【小学生用】BW20kg設定

コメント

当科は神戸市の小児救急の基幹病院として機能しており、入院患者の多くが急性疾患です。主な疾患としては肺炎など気道感染、熱性痙攣に代表される痙攣性疾患、喘息などアレルギー疾患などがあり、クリニカルパスに従って標準的な治療を行っています。平均在院日数は短く、入院患者の年齢も乳幼児が多い傾向を認めます。転院症例の多くは夜間の入院患者を昼間に居住地の近くの二次病院に転院していただいているケースです。

新生児科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
140010X199X00X 出生時体重が2500g以上で妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害があり、投薬、点滴などの治療を行うもの 110人 5.91日 6.17日 1.82% 0.00歳 黄疸パス
HBV母体児パス(NG)
140010X299X0XX 出生時体重が1500g以上2500g未満で妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害があり、投薬、点滴などの治療を行うもの 102人 12.64日 11.59日 0.00% 0.00歳 黄疸パス
140010X299X2XX 出生時体重が1500g以上2500g未満で妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害があり、投薬、点滴などの治療を行うもの 19人 25.53日 27.54日 0.00% 0.00歳  

コメント

新生児診療の対象となる疾患は非常に多岐にわたりますが、その多くは妊娠期間短縮による早産および低出生体重に関連する障害です。一般的に、その患者数は出生体重が軽いほど少なく、重症度は出生体重が軽いほど重症になります。

外科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
060330XX02XXXX 胆嚢疾患(胆嚢結石など)で腹腔鏡下胆嚢摘出術等の手術を行うもの 104人 3.12日 6.96日 0.00% 59.39歳 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060150XX03XX0X 虫垂炎で虫垂切除術等の手術を行うもの 98人 3.57日 5.56日 1.02% 36.61歳 虫垂炎クリニカルパス
060035XX0100XX 結腸(虫垂を含む。)がんで結腸切除術等の手術を行うもの 85人 12.82日 17.41日 1.18% 69.76歳 大腸腹腔鏡クリニカルパス

コメント

胆嚢疾患は主に胆嚢結石症です。予定入院症例は手術当日入院、翌日退院を基本としています。また緊急手術症例も約20%を占めています。それにより平均在院日数は3.1日となり待機期間の短縮や緊急入院に備えています。虫垂炎はほぼ緊急手術症例ですが、当院では全身麻酔下の腹腔鏡下虫垂切除術を基本としています。それにより術後経過はスムーズに改善し、術後3.6日で退院という短期回復となっています。悪性疾患では結腸癌が最も多いです。緊急症例を除きほぼ全症例を腹腔鏡手術で行っており、入院期間も2週間弱と入院期間は短いです。以上、当院での治療は術後のトラブルなど少なく、退院となっていることがわかります。

心臓血管外科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
050080XX0100XX 弁膜症で弁形成術や弁置換術などの心臓手術を行うもの 57人 19.14日 21.35日 19.30% 68.39歳 開心術パス(2日前入院)
開心術パス(3日前入院)
050080XX01010X 弁膜症で弁形成術や弁置換術などの心臓手術を行うもの(手術後に人工呼吸器を装着していた場合) 35人 18.54日 25.69日 17.14% 70.91歳 開心術パス(前日入院)
開心術パス(2日前入院)
開心術パス(3日前入院)
050163XX02X0XX 非破裂性大動脈瘤や腸骨動脈瘤で大動脈瘤切除術等の手術を行うもの 26人 17.19日 18.04日 3.85% 74.15歳 腹部大動脈瘤術前パス(2日前入院)
腹部大動脈瘤術前パス(4日前入院)

コメント

当科では以前より弁膜症に対する外科治療特に弁形成術を積極的に行い全国でも有数の数となっています。この数年はそれに加えて大動脈手術、冠動脈バイパス術も増加しています。平均在院日数も平均で20日を切っており、大多数は2週間以内で退院となっています。

呼吸器外科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
040040XX97X0XX 肺がんで肺悪性腫瘍手術等の手術を行うもの 183人 8.31日 13.03日 5.46% 68.56歳 CTガイド下生検
肺葉切除クリニカルパス
肺部分切除パス
040200XX01X00X 気胸で肺切除術等の手術を行うもの 23人 6.30日 9.68日 0.00% 29.87歳 肺ブラ切除・肺瘻閉鎖術パス
160450XX99X1XX 肺・胸部気管・気管支損傷で持続的胸腔ドレナージ、点滴などの治療を行うもの 12人 7.42日 11.34日 16.67% 61.33歳  

コメント

呼吸器外科の手術は肺癌が最も多く、気胸がそれに続くため、症例数は肺癌・気胸・外傷の順となっています。肺癌患者の多くは術後1週間以内に自宅に退院されますが、独居などの理由から退院後の生活に自信のない場合には療養型病院への転院を勧めています。気胸手術は準緊急的に行い、術前在院日数の短縮を図っています。外傷は全身麻酔下の手術を要することは少なく、急性期が安定すれば転院を心掛けています。

脳神経外科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
010030XX9910XX 未破裂脳動脈瘤で脳血管造影検査を行うもの 222人 3.00日 3.15日 0.00% 61.48歳 脳血管撮影(大腿動脈)
脳血管撮影(橈骨動脈)
1泊2日脳血管撮影
160100XX99X00X 頭蓋・頭蓋内損傷(外傷性くも膜下出血など)で点滴、CTなどの治療を行うもの 120人 3.93日 7.52日 7.50% 43.65歳  
160100XX97X00X 頭蓋・頭蓋内損傷(外傷性硬膜下血腫など)で慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術などの手術を行うもの 83人 6.43日 10.02日 13.25% 71.67歳 慢性硬膜下血腫

コメント

脳神経外科は未破裂脳動脈瘤のクリッピング手術や血管内治療を多く手掛けており、その術前検査や経過観察目的で血管造影入院数が多くなっています。DPCの14桁コードは治療内容を細分化しています。当科の実績については診療科別統計も併せてご覧ください。

整形外科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
160800XX01XXXX 股関節大腿近位骨折で人工骨頭挿入術等の手術を行うもの 80人 20.50日 28.70日 71.25% 74.94歳 (左)人工股関節
下肢骨折全身麻酔
07040XXX01XX0X 股関節骨頭壊死、(変形性)股関節症で人工関節置換術等の手術を行うもの 72人 18.64日 24.95日 68.06% 64.90歳 (右)人工股関節
(左)人工股関節
070230XX01XXXX 膝関節症(変形性を含む。)で人工関節再置換術等の手術を行うもの 69人 17.94日 27.21日 75.36% 75.00歳 (右)人工膝関節
(左)人工膝関節

コメント

高齢化の進んだ日本においては、退行変性による変形性関節症、骨粗鬆症に伴う脆弱性骨折が増加の一途を辿っています。

皮膚科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
080140XXXXX2XX 炎症性角化症で点滴(レミケード)などの治療を行うもの 65人 2.03日 3.08日 0.00% 57.94歳 レミケード
080020XXXXXXXX 帯状疱疹で投薬、点滴などの治療を行うもの 61人 8.39日 8.97日 0.00% 63.59歳 帯状疱疹
080011XX99XXXX 急性膿皮症(蜂巣炎など)で投薬、点滴などの治療を行うもの 59人 10.66日 11.97日 5.08% 61.20歳 丹毒・蜂窩織炎
緊急入院パス
入院パス

コメント

尋常性乾癬に対する生物学的製剤導入時はアレルギー反応確認のため1泊2日入院、点滴静注製剤は投与継続時入院をお願いしています。帯状疱疹の重症例については神経痛後遺症の残存防止のため、積極的に入院加療をお勧めしています。

形成外科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
160200XX0200XX 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)で鼻骨骨折整復固定術等の手術を行うもの 59人 3.12日 5.86日 0.00% 34.39歳 形成 当日入院 全麻パス
形成 前日入院 全麻パス
140140XXXXXXXX 口蓋・口唇先天性疾患で口唇裂形成手術等の手術を行うもの - 8.44日 9.88日 0.00% 1.22歳 形成 前日入院 全麻パス
070010XX970XXX 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)で皮膚、皮下腫瘍摘出術等の手術を行うもの - 2.88日 5.12日 0.00% 34.00歳 形成 前日入院 全麻パス

コメント

形成外科では形成外科一般の症例を広く扱っています。当院の特徴として救急患者が多く、そのため顔面外傷が多くなっています。入院治療となるのは顔面骨骨折がほとんどで、健康な患者さんが多いため、出来るだけ早期に社会復帰していただくようにしています。また、小児先天異常の手術にも力を入れており、なかでも口唇口蓋裂は、形成外科、矯正歯科、聴覚言語療法、耳鼻咽喉科などとチーム医療を推進しています。その他では、皮膚皮下腫瘍、軟部組織腫瘍などにも力を入れ、頭頚部再建外科、乳房再建、その他全身の再建外科も積極的に行っています。もちろん瘢痕拘縮、ケロイド、肥厚性瘢痕の治療にも力を入れ、ケロイド専門外来も開設しています。

泌尿器科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
110070XX0200XX 膀胱がんで経尿道的膀胱悪性腫瘍手術を行うもの 155人 5.00日 7.59日 0.65% 74.50歳 TUR-BTパス
110080XX01X0XX 前立腺がんで前立腺悪性腫瘍手術等の手術を行うもの 106人 10.31日 14.03日 0.00% 68.15歳 前立腺全摘パス
11001XXX01X0XX 腎がんで腎(尿管)悪性腫瘍手術等の手術を行うもの 50人 9.98日 12.99日 4.00% 64.20歳 腎摘除術パス
腎部分切除術パス

コメント

泌尿器科悪性腫瘍は、前立腺癌、膀胱癌、腎癌の順に多いが、限局性前立腺癌の根治療法としては放射線療法があり、また転移性のものは手術対象外となり入院しないので上記のような順位となります。膀胱癌はほぼ全例経尿道的に内視鏡での切除術を行って診断・治療するが、顕微鏡的に残存腫瘍が疑われる場合やBCG膀注療法の治療後には再度切除術が行われるため同一症例の重複を含んでいます。腎癌は7cm以下のものはロボット支援あるいは腹腔鏡で腎部分切除術を行っています。7cm以上のものや腎血管を巻き込むようなもの、透析腎癌では腹腔鏡で腎摘除術を、さらに大きくて周囲臓器への浸潤が疑われるものや下大静脈内腫瘍血栓のあるものは開放手術となります。

産婦人科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
120070XX02XXXX 卵巣の良性腫瘍で腹腔鏡下卵巣部分切除術等の手術を行うもの 187人 5.24日 6.50日 0.00% 40.52歳 婦人科ラパロパス
婦人科ラパロパス(当日入院)
120180XX01XXXX 既往帝切後妊娠などで帝王切開術等の手術を行うもの 166人 8.39日 9.94日 0.00% 34.89歳 帝王切開パス
帝王切開パス(当日入院)
120060XX01XXXX 子宮の良性腫瘍(子宮平滑筋腫など)で子宮全摘術、子宮筋腫摘出術等の手術を行うもの 109人 7.85日 10.18日 1.83% 43.83歳 婦人科開腹手術パス
婦人科開腹手術パス(当日入院)

コメント

産婦人科では、悪性腫瘍の治療を多く行っていますが、治療のため入院する症例で最も多い症例は、卵巣の良性腫瘍、いわゆる卵巣嚢腫です。ほとんどの症例は体への負担の少ない腹腔鏡手術で治療しており平均して術後3日目に退院となります。2番目に多い症例は、帝王切開手術をおこなった症例です。当院では原則的に自然分娩を試みますが、母体や胎児に危険が及ぶような場合は、24時間体制で緊急帝王切開に対応しています。3番目に多い症例は、子宮筋腫などの子宮の良性腫瘍です。この場合も多くは体への負担の少ない腹腔鏡手術で行っており平均して術後4-5日目に退院となっています。

眼科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
020220XX97XXX0 緑内障で緑内障手術等の手術を行うもの 112人 7.34日 9.57日 0.89% 69.02歳 レクトミー(単独)
ロトミー(単独)
緑内障インプラントEX(単独)
020200XX9710XX 黄斑、後極変性(網膜前膜など)で硝子体茎顕微鏡下離断術等の手術を行うもの 85人 6.81日 7.99日 0.00% 67.53歳 硝子体手術(白内障同時)
020160XX97XXX0 網膜剥離で硝子体茎顕微鏡下離断術等の手術を行うもの 69人 10.36日 11.08日 0.00% 50.61歳 硝子体手術(単独)
硝子体手術(白内障同時)
バックリング手術

コメント

緑内障手術では、手術後の管理が重要で、トラベクレクトミー等の濾過手術では術後管理次第で手術の成否が決まると言っても過言ではありません。最も重要な術後早期の管理をしっかり行うために平均7日程度の入院期間をとっています。硝子体手術ではガスの硝子体腔留置による退院後のトラブルを防ぐために、ある程度の術後入院期間を確保しています。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
030440XX01XXXX 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫で鼓室形成手術を行うもの 128人 8.15日 10.12日 0.00% 45.77歳 鼓室形成術
030230XXXXXXXX 扁桃、アデノイドの慢性疾患で口蓋扁桃手術、アデノイド切除術等の手術を行うもの 78人 6.96日 8.20日 0.00% 16.97歳 扁桃摘出術
030150XX97XXXX 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍(耳下腺良性腫瘍など)で耳下腺腫瘍摘出術等の手術を行うもの 71人 6.17日 7.94日 0.00% 55.48歳 ラリンゴマイクロ手術
顎下腺良性・頚部良性腫瘍手術
耳下腺良性腫瘍手術

コメント

DPCトップ3は、耳科疾患・扁桃疾患・頚部腫瘍の順であり、耳鼻咽喉科・頭頚部外科の多岐にわたるものとなっています。近隣の先生方から手術を要する患者を多くご紹介いただくことで症例数が多くなっていると考えられます。また、いずれの疾患でも平均在院日数が1週間程度であり術後にトラブルなど少なく退院となっていることがわかります。

腫瘍内科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
06007XXX99X00X 膵臓、脾臓の腫瘍で内視鏡による生検法等の検査を行うもの - 9.71日 10.10日 28.57% 70.00歳  
060020XX99X00X 胃がんで投薬、点滴などの治療を行うもの - 9.80日 11.26日 40.00% 67.60歳  
060040XX99X40X 直腸肛門(直腸S状部から肛門)がんで化学療法(フルオロウラシル+レボホリナートカルシウム+イリノテカン塩酸塩水和物)などの治療を行うもの - 7.20日 5.51日 0.00% 63.40歳  

コメント

当科では手術不能進行・再発胃癌、大腸癌に対して積極的に化学療法を行っていますが、ほぼ全例外来で行っているため、DPCの集計には数字として計上されていません。参考に外来化学療法は年間延べ患者数は2214名です。

乳腺外科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
090010XX03X0XX 乳がんで乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)を行うもの 87人 6.61日 6.79日 0.00% 57.10歳 乳癌手術用クリニカルパス
乳癌手術用クリニカルパス(RIシンチ併用時)
090010XX02X0XX 乳がん乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等の手術を行うもの 48人 9.65日 10.37日 0.00% 58.10歳 乳癌手術用クリニカルパス
乳癌手術用クリニカルパス(RIシンチ併用時)
090010XX01X0XX 乳がんで乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの)等の手術を行うもの 33人 10.94日 11.63日 0.00% 62.15歳 乳癌手術用クリニカルパス
乳癌手術用クリニカルパス(RIシンチ併用時)

コメント

乳房の悪性腫瘍の大部分は乳癌です。悪性腫瘍(乳癌)の病理検査、超音波検査、マンモグラフィ、MRIなどから乳癌の広がり、性質を診断し、手術のやり方を決めていきます。乳房の一部分を取るのが乳房部分切除術で、乳房を全部取るのが乳房切除術で、皮膚を出来る限り残して乳腺を全部取るのが乳腺全摘術です。乳房、乳腺を全部取るならば、乳房再建を行うのか、行わないのか、を決めなければなりません。行うならば、自分の組織で行うのか、シリコンなどを用いるのか、を決めなければなりません。上記の乳房切除術に含まれている患者さんは、同時に乳房再建を行わなかった方です。乳癌から最初に流れ込むリンパ節を取ってそこに乳癌が転移しているかどうかを調べる方法をセンチネルリンパ節生検といいます。乳癌から最初に流れ込むリンパ節に乳癌がわずかしか転移していない場合、それ以上リンパ節を取ることはしません。このことを腋窩部郭清を伴わないもの、として表現します。乳癌から最初に流れ込むリンパ節にある程度以上転移が見つかった場合、その周囲の転移する可能性のある脇の下のリンパ節をほぼ全部取ることを腋窩部郭清を伴うもの、と表現しています。癌から最初に流れ込むリンパ節に少しだけ癌が転移している場合、リンパ節を多く取るか、腋の下への放射線治療を加えるか、などは手術中の病理検査で決めていきます。

救急科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
161070XXXXX00X 薬物中毒で胃洗浄、点滴などの治療を行うもの 80人 2.22日 3.58日 12.50% 39.06歳  
161060XX99X0XX アナフラキシーショックなどで点滴などの治療を行うもの 36人 1.97日 3.71日 2.78% 45.72歳  
160100XX97X00X 頭蓋・頭蓋内損傷(頭部挫創、脳震盪など)で創傷処理などの手術を行うもの 13人 4.31日 10.02日 23.08% 43.38歳  

コメント

救急科は外傷、ショック、中毒を専門分野としております。これらは働き盛りの若年者に多く、ついさっきまで健康だった人に降りかかる悪夢です。患者と家族の皆様がこの悪夢から早く目覚めることができるようサポートしています。

総合内科
DPCコード(14桁)公開用DPC名称症例数平均在院日数転院率平均年齢パス名称
当院全国
110310XX99XXXX 腎臓または尿路の感染症で投薬、点滴などの治療を行うもの 64人 10.16日 12.60日 23.44% 76.84歳  
180010X0XXX0XX 敗血症で投薬、点滴などの治療を行うもの 55人 11.89日 18.99日 36.36% 71.69歳  
070560XX99X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患(全身性エリトマトーデスなど)で投薬、点滴、検査などの治療を行うもの 33人 11.88日 18.15日 3.03% 48.73歳  

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比較的短期間で検査や治療ができています。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数

DPCで5大癌とコーディングされた初発・再発の患者を病期を示すUICC分類で分類しています。UICC分類は、UICC(Unio Internationalis Contra Cancrum:国際がん連合)が決定したがんの進行度を分類する方法です。早期がんをStageⅠとし、進行したがんをStageⅣで段階別に分類しています。「初発」とは当院で当該腫瘍の診断、診断と初回治療、初回治療を行ったものです。「再発」とは、初回治療が完了した後に患者を診療した場合や、局所再発、再燃、新たな遠隔転移を来した場合のものです。

2015年度 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

定義
  • 複数回入力した患者も1例としてカウントし、患者数は実患者数とする。
  • 初発例としてカウントした患者は再発例にはカウントしない。
部位UICC病期分類(ステージ)(初発)再発合計病期
分類
基準
版数
ステージ
0
ステージ
ステージ
ステージ
ステージ
ステージ
不明
胃癌 6 148 9 18 22 7 22 232 1:UICC
TNM
分類
7
大腸癌 10 57 46 64 29 3 10 219 1:UICC
TNM
分類
7
乳癌 25 73 54 15 1 0 27 195 1:UICC
TNM
分類
7
肺癌 0 100 54 44 101 14 137 450 1:UICC
TNM
分類
7
肝癌 0 16 38 23 11 0 124 212 1:UICC
TNM
分類
7

UICC第7版

2015年度 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

コメント

2015年度の入院患者数としては肺癌が最も多く、胃癌・大腸癌と続きます。肺癌は、手術の対象となるステージⅢAまでの症例数も多いですが、化学療法の対象となるステージⅢB以上や再発症例もかなり多いのが特徴です。胃癌ではステージⅠが突出していますが、早期癌に対する内視鏡的治療などを積極的に行っていることが理由として挙げられます。逆にステージⅣおよび再発症例数が少ないのは、化学療法がほぼ全例入院することなく外来で行われていることを反映していると考えられます。大腸癌の再発症例が少ないのも同じ理由です。乳癌も、化学療法については終末期に近くなるまで外来で行うことが多いですが、治療経過が長くなり病状が進行するにつれ、対症療法を目的とした入院が増えるため、再発症例における入院数が多くなると考えられます。肝癌の治療は、経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)や肝動注療法など局所療法を繰り返し行うのが特徴で、再発症例数が突出して多いのは、年度を超えて複数回の治療を行う患者が多いことを反映しています。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数

市中肺炎とは、日常の生活を行っていて発症した肺炎をいいます。入院契機となった病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎の患者を主体にしています。重症度分類は、男性70歳以上、女性75歳以上かどうか、腎機能、酸素濃度、意識状態、血圧などで0~5の6段階に判定しています。

2015年度 成人市中肺炎の重症度別患者数

定義
  • 入院契機病名及び最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎で、さらにその中でもICD10コードがJ13~J18で始まるものに限定。
重症度患者数平均在院日数平均年齢死亡率
重症度0
(軽症)
34人 8.82日 52.18歳 0.00%
重症度1
(中等症)
77人 12.03日 67.79歳 0.00%
重症度2
(中等症)
92人 12.21日 76.40歳 1.09%
重症度3
(重症)
54人 13.60日 79.25歳 13.21%
重症度4
(超重症)
12人 20.42日 85.83歳 8.33%
重症度5
(超重症)
- 21.50日 84.50歳 0.00%

2015年度 成人市中肺炎の重症度別患者数
[2015年度 成人市中肺炎の重症度別患者数]

2015年度 成人市中肺炎の重症度別平均在院日数
[2015年度 成人市中肺炎の重症度別平均在院日数]

コメント

当院は成人市中肺炎の入院例は重症度2以上の中等症から超重症例が半数以上に及び、重症度が増すとともに患者の平均年齢が高くなっています。しかしながら平均在院日数は重症度3の重症例までは14日以内で、超重症例のみ20日前後となっています。しかも超重症例の院内死亡率が10%以下であることは特筆に値します。

5.脳梗塞のICD-10 別患者数

入院契機で最も医療資源を投入したDPC病名が脳梗塞であるものを明記しています。

2015年度 脳梗塞のICD10別患者数

定義
  • 最も医療資源を投入した傷病名の脳梗塞ICD10の上位3/4桁で集計
ICD-10傷病名発症日
区分け
患者数平均在院日数平均年齢転院率
I63$ 脳梗塞 発症3日以内 349人 20.88日 73.54歳 50.72%
その他 64人 14.94日 68.83歳 37.50%
全体 413人 20.02日 72.82歳 48.71%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄 発症3日以内 - 9.00日 52.00歳 0.00%
その他 69人 7.77日 71.57歳 1.45%
全体 - 7.79日 71.29歳 1.43%
G45$ 一過性脳虚血発作 発症3日以内 40人 6.75日 69.10歳 5.00%
その他 - 6.00日 65.33歳 0.00%
全体 - 6.65日 68.61歳 4.35%
I675 もやもや病 発症3日以内 - 37.50日 31.00歳 50.00%
その他 16人 13.56日 40.88歳 12.50%
全体 - 16.22日 39.78歳 16.67%

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当院の総合脳卒中センターは、神経内科と脳神経外科が一体となった診療チームを構築運営しています。虚血性脳血管障害の患者数は合計450名を超えています。

6.診療科別主要手術の術前、術後日数、症例数トップ3

手術術式のコード番号で分類しています。手術を行った時点での診療科で分類しているので、内科系の診療科でも数値が計上されています。

2015年度 診療科別主要手術症例トップ3(適用パス有り)

  • 手術術式の点数表コード(Kコード)による集計
  • 輸血関連(K920$)及び創傷処理等の軽微な手術は除外
循環器内科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 311人 1.77日 2.28日 0.32% 65.61歳 一般アブレーションパス
AFアブレーションパス
ペースメーカー・ICD交換術パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 223人 3.42日 2.86日 2.24% 72.49歳 PCIパス(2泊3日)
ペースメーカー・ICD移植術パス
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) 120人 1.46日 2.26日 0.83% 57.80歳 一般アブレーションパス
AFアブレーションパス
ペースメーカー・ICD交換術パス

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手術術式から見た場合も、診療群分類番号で集計した場合と同様の結果です。

糖尿病内分泌内科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K4632 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘) 23人 1.26日 8.78日 0.00% 61.65歳 甲状腺半切パス new
甲状腺全摘パス new
K4611 甲状腺腫摘出術(片葉のみの場合) - 1.29日 5.29日 0.00% 49.43歳 甲状腺半切パス new
K462 バセドウ甲状腺全摘(亜全摘)術(両葉) - 1.80日 7.00日 0.00% 42.40歳 甲状腺半切パス new
甲状腺全摘パス new

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甲状腺の手術は、頭頸部外科が担当しますが術前、術後の管理を当科が連携して行っています。悪性腫瘍に比べてバセドウ病の手術や良性腫瘍の手術の患者平均年齢は若い傾向があります。甲状腺全摘の場合血液中のカルシウム濃度の調整が必要なことから片葉切除より入院期間が延びています。

腎臓内科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - 6.71日 11.00日 0.00% 60.00歳 腹膜透析導入パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) - 11.29日 13.43日 28.57% 68.14歳 腎不全保存期教育パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - 17.33日 13.33日 33.33% 84.00歳  

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透析関連の手術が多くなっています。特に、腎臓内科では腹膜透析を積極的に行っています。

神経内科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下術、腹腔鏡下術を含む。) 42人 23.48日 17.33日 73.81% 72.55歳 脳出血入院パス
脳梗塞入院パス
胃瘻造設術(PEG)パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 36人 0.92日 24.94日 52.78% 77.78歳 脳梗塞入院パス
tPA入院パス
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 17人 3.71日 13.59日 41.18% 75.71歳 脳梗塞入院パス
tPA入院パス
頚動脈ステント留置術

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脳血管障害やパーキンソン病などで嚥下が困難な患者さんは、栄養補給のために胃ろうが必要になります。脳梗塞の急性期にはカテーテールで血管に詰まった血栓を回収できる場合があります。発症してすぐの、まだ脳損傷が完全でない症例に限られます。当科はこの治療を脳外科と協力して行っています。慢性の頸動脈の狭窄は脳梗塞の原因になります。狭窄が高度で脳梗塞を引き起こした、あるいは引き起こす可能性が高い場合には、ステントを留置する治療が有効です。この治療も脳外科と協力しておこなっています。

消化器内科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 182人 1.41日 5.41日 0.55% 73.36歳 腹部血管造影(TACE/TAI)パス
腹部血管造影(TACE/TAI)+RFAパス
腹部血管造影(TACE/TAI)パス・放科版
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 157人 2.55日 7.23日 12.74% 73.84歳 ERCP関連パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 148人 1.41日 1.49日 0.00% 69.20歳 大腸ポリープ切除術・粘膜切除術パス
大腸ポリープ切除術・粘膜切除術パス(ヘパリン化版)

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消化器内科での手術手技としては、肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓術(TACE)が最も多く、次いで膵胆道系悪性腫瘍に対する胆管ステント留置術、大腸ポリープや早期大腸癌に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)が多くなっています。

小児科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) 17人 0.12日 1.12日 0.00% 1.65歳 腸重積パス
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 - 0.33日 0.67日 0.00% 3.00歳  

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当院での腸重積の整復は、全例麻酔科管理下で手術室で行っています。麻酔をかけた状態で整復作業を行うため、患児に苦痛を与えることなく安全に整復することが可能となっています。異物誤飲に対しては麻酔科と消化器内科の協力の下に内視鏡的摘出術を行っています。

新生児科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 35人 0.00日 28.11日 5.71% 0.00歳  
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの) 15人 0.00日 68.33日 20.00% 0.00歳  

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新生児仮死は出生時の呼吸循環不全に起因する症候群で、脳性麻痺などの神経学的後遺症の原因となります。新生児仮死の最も一般的な評価法にApgar score があり、呼吸、心拍数、皮膚色、筋緊張、反射の5項目に関して、0点、1点、2点で評価し、合計点で判定します。本邦では、出生後1分、5分のアプガースコア*4~6点を第1度新生児仮死、3点以下を第2度新生児仮死とその重症度を階層化しています。新生児仮死の蘇生は、保温装置下で気道を確保し、呼吸管理を行なうことが基本となります。

外科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 132人 0.35日 2.10日 0.00% 59.44歳 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 98人 0.20日 2.42日 1.02% 36.40歳 虫垂炎クリニカルパス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 89人 2.15日 11.15日 1.12% 69.34歳 大腸腹腔鏡クリニカルパス

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胆嚢摘出術は、予定症例は手術当日入院、翌日退院を基本としています。また約20%を占めてる緊急手術症例も可能な限り腹腔鏡下での手術を行う方針です。それにより術後2日の平均在院日数を達成しました。虫垂炎はほぼ緊急手術症例ですが、当院では全身麻酔下の腹腔鏡下虫垂切除術を基本としています。それにより術後経過はスムーズに改善し、術後2.4日で退院という短期回復を成し遂げています。悪性疾患の手術では腹腔鏡下結腸切除術が最も多いです。緊急症例を除きほぼ全症例を腹腔鏡手術で行っており、入院期間も術後11.1日と短期となっています。このように腹腔鏡下手術は体への侵襲も少なく回復が早く、患者に優しい手術方法です。

心臓血管外科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) 56人 4.21日 15.43日 19.64% 70.00歳 開心術パス(前日入院)
開心術パス(2日前入院)
開心術パス(3日前入院)
K5551 弁置換術(1弁のもの) 53人 5.53日 19.83日 18.87% 73.64歳 開心術パス(前日入院)
開心術パス(2日前入院)
開心術パス(3日前入院)
K5603ニ 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術)(その他のもの) 25人 3.00日 32.76日 32.00% 68.28歳 開心術パス(2日前入院)
開心術パス(3日前入院)

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DPC別退院症例数と同じでこの数年冠動脈バイパス術と大動脈手術が増加していますが、特に冠動脈バイパス術は人工心肺を使用しない手術を導入し術後入院日数も平均で2週間と大幅に短縮され、短い場合は10日で退院となるケースも少なくありません。

呼吸器外科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 146人 1.64日 6.17日 5.48% 69.31歳 肺葉切除クリニカルパス
K5131 腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 28人 1.96日 3.32日 7.14% 31.50歳 肺ブラ切除・肺瘻閉鎖術パス
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他のもの) 21人 1.76日 8.00日 14.29% 66.00歳 肺葉切除クリニカルパス
肺部分切除パス

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肺癌手術が最多で、そのほとんどを胸腔鏡下に施行し、重大な合併症もなく自宅に退院されます。独居などの理由から退院後の自宅生活に自信のない方には療養型病院への転院を行っています。気胸術後の転院2例は他院からの続発性気胸症例で、空気の漏れを塞いだうえ、元の病院に転院しています。胸腔鏡下肺切(K5132)は生検目的や良性疾患に対する切除に施行されます。他院からの生検依頼も2例あり、術後は元の病院に転院しています。

脳神経外科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 69人 1.59日 13.81日 10.14% 62.58歳 脳血管撮影(大腿動脈)
脳血管撮影(橈骨動脈)
未破裂脳動脈瘤クリッピング
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 56人 0.12日 8.50日 21.43% 75.98歳 慢性硬膜下血腫
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 54人 7.44日 28.61日 33.33% 62.94歳 脳血管撮影(大腿動脈)
血管塞栓術
開頭腫瘍摘出術

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脳神経外科は未破裂脳動脈瘤のクリッピング手術や血管内治療を多く手掛けており、その手術数が多くなっています。また頭蓋内腫瘍も多く手掛けており、手術数が多くなっています。当科の実績については診療科別統計も併せてご覧ください。

整形外科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K0821 人工関節置換術(膝) 75人 1.92日 14.96日 76.00% 74.67歳 (右)人工膝関節
(左)人工膝関節
K0821 人工関節置換術(股) 70人 3.74日 15.26日 68.57% 64.53歳 (右)人工股関節
(左)人工股関節
K0461 骨折観血的手術(大腿) 57人 1.89日 19.09日 64.91% 71.25歳 一般全身麻酔
下肢骨折全身麻酔

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人工関節置換術は、最小限の侵襲で最大の治療効果が期待できるように治療を工夫し、できるだけ合併症の発生を防ぎ、早期に社会復帰できるようにしています。交通事故、労災事故、スポーツなどによる運動器の外傷においても、より早期に社会復帰、スポーツ復帰が可能となるように、適切な手術・治療を行っております。

皮膚科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 51人 0.61日 5.75日 0.00% 74.96歳 全身麻酔 入院手術
局所麻酔デイ2泊以上入院
局所麻酔前日~術後2泊以上入院
K0052 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝以上,4㎝未満) 22人 0.32日 1.95日 0.00% 48.73歳 局所麻酔デイ1泊入院
局所麻酔デイ2泊以上入院
K0063 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上) 13人 0.85日 3.38日 0.00% 51.15歳 全身麻酔 入院手術

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手術に関しては他病院と比較し、当科が専門的に取り組んでいる皮膚悪性腫瘍の手術症例が多い印象があります。

形成外科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K427 頬骨骨折観血的整復術 22人 1.32日 1.36日 0.00% 45.77歳 形成 前日入院 全麻パス
K227 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。) 20人 1.00日 1.25日 0.00% 29.45歳 形成 前日入院 全麻パス
K4072 顎・口蓋裂形成手術(硬口蓋に及ぶもの) - 1.20日 7.80日 0.00% 1.60歳 形成 前日入院 全麻パス

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当院の特徴として、救急患者が多く、顔面外傷、体表外傷を専門とする当科では、外傷患者は非常に多い状況です。特に顔面骨骨折は積極的に手術をする方針としており、手術症例としては多くなっています。鼻骨骨折は、ほとんど全身麻酔下で非観血的整復術を行っており、できる限り元の状態に整復するようにしています。デイサージャリーまたは手術当日一泊入院がほとんどです。頬骨骨折はすべての症例で、生体分解性のプレートを使用し固定しています。眼窩ブローアウト骨折も積極的に手術を行っています。こちらも、生体分解性シートを用いています。骨折の治療では、皮膚切開はさけられませんが、顔面ですので、できる限り創が目立たなくなる用な工夫をして手術をしています。

泌尿器科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 150人 0.19日 4.29日 2.00% 74.41歳 TUR-BTパス
K843 前立腺悪性腫瘍手術 107人 1.02日 9.18日 0.00% 68.21歳 前立腺全摘パス
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 68人 1.15日 9.25日 4.41% 67.62歳 腎摘除術パス
腎部分切除術パス
腎尿管全摘除術パス

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当科のパスでは、膀胱癌は当日入院で手術を行い、1-2日目に尿道カテーテルを抜去し4日目に退院としています。2016年度は在院日数が3日に短縮しました。前立腺全摘除術は全例ロボット支援によるもので、前日入院し5-7日目に尿道カテーテルを抜去し7-9日目に退院としています。腎癌および腎盂尿管癌の腹腔鏡手術も前日に入院し術後7-9日目に退院としています。平均術後日数を見ると、大きな合併症で入院期間が延長することが極めて少ないことがわかります。術後の状態、病理結果の説明、再発検索のための検査などがあり、退院後は当院を通院することがほとんどで転院することはまれとなっています。

婦人科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 236人 0.93日 3.40日 0.00% 39.64歳  
K867 子宮頸部(腟部)切除術 148人 0.01日 1.00日 0.00% 40.93歳  
K877 子宮全摘術 103人 1.28日 6.39日 1.94% 50.22歳  

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産婦人科では、悪性腫瘍の手術を多く行っており兵庫県内でも有数です。しかし手術症例で最も多いのは、卵巣の良性腫瘍、いわゆる卵巣嚢腫の手術です。ほとんどの症例は体への負担の少ない腹腔鏡手術で行っており平均して術後3日目に退院となります。

2番目に多い手術は、子宮頸癌の初期や前癌状態に対して行う子宮頚部円錐切除手術です。この手術は術後1泊の入院となります。

3番目に多い手術は、子宮筋腫などの子宮の良性腫瘍です。可能であれば体への負担の少ない腹腔鏡手術で行い、術後約4-5日目に退院となります。開腹手術の場合は術後約6-7日目に退院となります。

眼科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合) 759人 0.41日 1.02日 0.13% 72.97歳 PEA デイ 1泊2日
PEA 2泊3日(1眼目)
PEA 2泊3日(2眼目、1眼のみ)
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 206人 1.25日 6.08日 0.49% 63.88歳 硝子体手術(単独)
硝子体手術(白内障同時)
入院中・硝子体手術追加(単独)
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) 53人 1.36日 4.83日 0.00% 65.77歳 IOL縫着
硝子体手術(単独)
硝子体手術(白内障同時)

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患者の数が多い白内障の手術件数が第1位で、ついで、当院が得意とする網膜硝子体領域の手術が2位、3位を占めています。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K319 鼓室形成手術 142人 1.15日 5.96日 0.00% 44.53歳 鼓室形成術
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 81人 1.25日 5.41日 0.00% 21.32歳 扁桃摘出術
K328 人工内耳植込術 62人 1.02日 4.82日 0.00% 15.87歳 人工内耳手術

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鼓室形成術142件、人工内耳植込術62件は全国でも有数の手術件数が多い病院です。いずれの手術においても術後5~6日で退院となっており、術後経過が良好であることがわかります。

乳腺外科
Kコード術式名称症例数平均術前日数平均術後日数転院率平均年齢パス名称
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 90人 1.00日 4.67日 0.00% 57.27歳 乳癌手術用クリニカルパス
乳癌手術用クリニカルパス(RIシンチ併用時)
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 48人 1.12日 7.52日 0.00% 58.10歳 乳癌手術用クリニカルパス
乳癌手術用クリニカルパス(RIシンチ併用時)
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 19人 1.58日 9.21日 0.00% 64.37歳 乳癌手術用クリニカルパス

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乳腺悪性腫瘍の大部分が乳癌です。乳房の一部分を取るのが、乳房部分切除術で、乳房を全部取るのが、乳房切除術です。上記の乳房切除術に含まれている患者さんは、同時に乳房再建を行わなかった方です。乳癌から最初に流れ込むリンパ節にわずかしか転移していない場合、それ以上リンパ節を取ることはしません。このことを腋窩部郭清を伴わないもの、として表現します。乳癌から最初に流れ込むリンパ節にある程度以上乳癌の転移が見つかった場合、その程度によって、腋の下(腋窩)から鎖骨周囲の転移する可能性のリンパ節を取りますが、そのことを腋窩鎖骨部郭清を伴うもの、と表現しています。乳癌が直接胸の筋肉まで広がっていない場合、筋肉は温存し、胸筋切除を併施しないもの、と表現されます。

7.その他(DIC、敗血症等の発症率)

2015年度 その他(DIC、敗血症等の発症率)

【定義】敗血症等について、医療資源を最も投入した傷病名と入院の契機となった傷病名の同一性の有無を区別して、個々の患者数をカウントし全患者数に対する発症率を記述する。

DPCコード(6桁)傷病名入院契機患者数発症率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - 0.01%
異なる - 0.01%
180010 敗血症(1歳以上) 同一 126人 0.61%
異なる 25人 0.12%
180035 その他の真菌感染症 同一 - 0.02%
異なる - 0.01%
180040 手術・処置等の合併症 同一 135人 0.65%
異なる 10人 0.05%

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上記のコードはDPCで高額な点数が設定されており、不適切な請求を避ける目的で厚生労働省が注視しているものです。播種性血管内凝固症候群はショック状態などの重篤な病状の場合、敗血症は感染症や免疫力が低下した患者の場合に続発して発症するものです。当院は三次救急や重篤となった患者の転院を受けているため、これらの病名や手術・処置の合併症の治療を目的に入院加療される場合が多くなっています。