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検査項目・基準範囲の解説medical info



 臨床試験に関わる検査基準値一覧表 精度管理について



基準範囲について

化学検査血液検査 免疫検査一般検査感染症検査細菌検査

 項目をクリックすると詳しい説明が出てきます。



化学検査
 総蛋白 栄養状態と肝臓・腎臓機能の指標です。
肝硬変やネフローゼによる低蛋白血症で低下し、脱水や多発性骨髄腫などで上昇します。
 アルブミン 肝臓で合成される血中の主たる輸送体蛋白です。
栄養状態の悪化や肝障害の程度を反映して低下します。
 グロブリン 健常なヒトの場合、その割合はアルブミン約67%、グロブリンは約33%が占めています。
 A/G比 アルブミンとグロブリンの総量との比を表したもので、肝臓などの異常を知る簡便な方法です
総ビリルビン ヘモグロビンやポルフィリン体の分解産物です。
総ビリルビンとその分画は、肝疾患の診断、黄疸の鑑別に有用です。
 コリンエステラーゼ コリンエステルをコリンと有機酸に加水分解する酵素です。
主に肝疾患により低下し、有機リン剤による中毒でも低値をとります。
 AST 代表的な肝機能の指標。
肝細胞障害で血中に逸脱するが、骨格筋、心筋、赤血球などの破壊でも上昇します。
 ALT 肝細胞の破壊に伴い血液中に出てくる酵素です。
AST(GOT)よりも肝臓に特異性が高く、肝炎の病勢指標に用いられます。
 LDH ほとんどの組織や臓器に分布する酵素です。
貧血、炎症、腫瘍など汎用的なスクリーニング検査として用いられます。
 γーGTP 肝・胆道系障害のスクリーニングに用いられる検査です。
胆汁うっ帯やアルコール性、薬剤性肝炎障害で上昇します。
 アルカリホスファターゼ 肝障害、胆汁うっ帯や骨疾患、妊娠等で上昇を示す酵素です。
小児〜思春期、血液型がB型やO型の人では高値を示すことがあります。
 LAP さまざまな臓器や胆汁中に広く分布する加水分解酵素です。
黄疸の鑑別や肝・胆道系疾患の診断、経過観察などに用いられます。
 CK 骨格筋や心筋の崩壊を反映して上昇する酵素です。
急性心筋梗塞や多発性筋炎などで上昇します。
 アミラーゼ 膵臓や唾液腺より分泌される消化酵素です。
急性膵炎や流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などで上昇します。
 リパーゼ 脂肪を分解する消化酵素で、膵臓由来の糖蛋白です。
急性・慢性膵炎などの膵疾患で上昇します。
 中性脂肪 動脈硬化の危険因子です。
食後は高値になるため、採血は空腹時に行ってください。
 総コレステロール 原発性・続発性高コレステロール血症のスクリーニング検査に用いられます。
 HDL−コレステロール HDLというリポ蛋白の粒子に含まれるコレステロールです。
一般に善玉コレステロールと呼ばれ、低値は動脈硬化の危険因子です。
 LDL−コレステロール LDLというリポ蛋白粒子に含まれるコレステロールです。
一般に悪玉コレステロールと呼ばれ、高値は冠動脈疾患の危険因子です。
 尿酸 腎臓から排泄される核酸の最終代謝産物です。
高値の場合は、痛風や尿路結石症の発症を疑います。
 尿素窒素 血液中に含まれる尿素量をあらわします。
腎機能の指標として広く利用され、腎不全、熱傷、消化管出血などで上昇します。
 クレアチニン 筋肉内でクレアチンから産生される非蛋白性の窒素化合物です。
食事など外的因子の影響を受けない腎機能の優れた指標です。
 ナトリウム 細胞外液中の陽イオンの主体をなす電解質です。
 カリウム 細胞内液中の陽イオンの主体をなす電解質です。
 クロール 血中の代表的陰イオンでナトリウムと共に測定し両者のバランスにより診断します。
 カルシウム 骨代謝だけでなく筋収縮、血液凝固にも必須な物質です。
 リン リンはミネラルの一種でカルシウムについで量が多く、無機リンはカルシウムと結合した形で骨を構成する重要な成分です。
  貧血の病態把握を行うための基本的な検査です。
鉄は赤血球のヘモグロビンを構成する元素です。
 血清不飽和鉄結合能 トランスフェリンという蛋白と結合していない鉄のことをいいます。
 グルコース 血糖値と呼ばれるものです。糖尿病の基本的な検査です。
食事の前後で変動が大きい項目なので、空腹時に採血してください。
 ヘモグロビンA1c 糖尿病疾患における過去1〜3ヶ月の長期血糖コントロールの指標です。
 CRP 炎症性疾患や体内組織の崩壊がある場合に血中で増加し、炎症マーカーとして用いられます。
 アンモニア 劇症肝炎・肝硬変にともなう肝性昏睡の病態把握に必須の検査です。


血液検査
 赤血球 血液の主成分で体の各部分の組織細胞に酸素を運び、二酸化炭素を運び出す働きをしています。
 白血球 細菌や異物の侵入に対して体を守る働きを持つ免疫の主役です。
 血色素量 ヘモグロビンともいい、赤血球中の大部分を占める血色素のことです。
 ヘマトクリット 血液中の赤血球をパーセントであらわしたものです。
 血小板数 血管の損傷に反応し、出血を止める止血機構の中心を担う働きをしています。
 網赤血球数 赤血球の中で最も若い赤血球のことです。
 プロトロンビン時間 血小板とともに止血機構を担う凝固因子の活性を判定するスクリーニング検査です。
 活性化部分トロンボプラスチン時間 内因性凝固活性の指標です。出血性素因の発見に用いられる重要なスクリーニング検査です。
 トロンボテスト 凝固因子のうち肝臓で作られる時にビタミンKを必要とするビタミンK依存因子の第U、Z、\、]因子の働きを調べる検査です
 D-ダイマー 血管の損傷などで傷が生じた際に、体内でその傷をふさいでいた血小板などの物質が治癒後酵素によって分解されたときに生じる分解産物です。


免疫検査

 免疫グロブリン IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5つのサブクラスに分かれています。
 RF リウマチ因子を検出するスクリーニング検査です。
陽性でもリウマチの確定診断とはなりません。
 CA19-9 消化器に発生する癌のうち、なかでも膵癌や胆道癌に特異性の高い腫瘍マーカーです
 CA125 正常でも卵巣、子宮内膜、腹膜、胸膜に存在しており、これらの臓器や組織で癌や炎症性疾患が起こると産生増加がみられます。
 CEA 胎児の消化管にだけある蛋白質の一種ですが、癌細胞が増殖している組織内からも作りだされます。
 フェリチン 鉄の貯蔵および血清鉄濃度の維持を行う蛋白のことです。
女性は月経による鉄喪失があるため男性の約半分程度の値を示し、閉経後は男性の値に近づきます。
 PSA 前立腺に特異的に見られる腫瘍マーカーで前立腺癌が疑われるとき、まず行われるスクリーニング検査です。
 シフラ 肺の扁平上皮癌および腺癌の診断、経過観察に有用な血中腫瘍マーカーです。
 PIVKA−U 肝細胞癌に特異性の高い血中腫瘍マーカーです。
 CA15-3 乳がんに特異性があり、スクリーニング検査に用いられています。
 SCC 子宮頚部、肺、食道、頭頚部、尿路、性器、皮膚などの各扁平上皮癌で高値となる血清腫瘍マーカーです。
 AFP 胎児の血清中に高値にみられる胎児期特有の蛋白の一種で、健常小児・成人では極めて低濃度しか存在しませんが、肝臓癌になると増加します。
 甲状腺ホルモン 甲状腺とは気管の前部、喉の辺りにあり、ホルモンを分泌する器官です。
TSH(甲状腺刺激ホルモン)は脳から分泌される甲状腺のホルモン分泌を促すホルモンでT3、T4の調節をしています。
T3(トリヨードサイロニン)、T4(総サイロキシン)とは血液中の甲状腺ホルモンのことで、糖の代謝や蛋白質の合成など、エネルギー代謝を行うために分泌されています。


一般検査

 
 尿−色調 尿の色(淡黄色)は血液の中の古くなった赤血球が壊れて変化したものです。
 尿−混濁 血尿・膿尿・塩類尿などがあります。
 尿−比重 尿中に溶解している全溶質の含量を示す指標です。
 尿−pH 尿pHは体内の酸-塩基平衡を示す指標です。
 尿−糖(定性) 糖尿病などのスクリーニング検査として行っています。
 尿−蛋白質(定性) 腎・泌尿器系疾患のスクリーニングに用いられる最も基本的な検査です。
 尿−潜血 尿に赤血球が混入した状態であり、腎・泌尿器系疾患の診断・治療のための重要な症候です。
 尿−白血球 白血球は尿の感染症の存在を表現するものとして重要です。
 尿−ケトン体 正常では血中、尿中にほとんど検出されません。
 尿−ビリルビン 破壊された赤血球から生成されます。
 尿−ウロビロノーゲン 健常人でもウロビリノーゲンは尿中にわずかに排泄されます。
 尿−亜硝酸塩 尿中細菌の有無、尿路感染症のスクリーニング検査として有用です。
 尿沈渣 腎臓や尿路系の疾患の診断に役立ちます。
 便中ヒトヘモグロビン 便中ヒトヘモグロビンは下部消化管(主に大腸)の出血を調べるスクリーニング検査です。


感染症検査

HBs−Ag この検査は血液中にあるB型肝炎ウイルスの抗原を測定し、陽性か陰性かを判定します。
HBs抗原はB型肝炎ウイルスの外被の部分で、これが陽性(+)であれば現在B型肝炎ウイルスに感染していることを意味しています。
HBs−Ab HBs抗体とはHBs抗原に対する抗体で、陽性(+)であれば過去にB型肝炎ウイルスに感染したことを示すと共にB型肝炎ウイルスに対する免疫が成立していることがわかります。
「免疫が成立している=以後B型肝炎に感染することはない」と言うことです。
HTLV−1 HTLV−1とは、成人T細胞白血病ウイルスで、成人T細胞白血病(ALT:Adult Tcell Leukemia)を起こす原因ウイルスです。
HTLV−1の感染は主に輸血や母子感染や性行為感染によって起こります。
持続的に感染し、そのごく一部が白血病を発症します。(すべての感染者ではありません)
この検査は、成人T細胞白血病の原因ウイルスに対する抗体を検出し、感染のスクリーニングと確認のために用いられています。
HIV HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、AIDS(後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスのことで、免疫細胞に感染し免疫細胞を破壊してしまいます。ウイルスの濃度を持っている血液、精液、膣分泌物、母乳などが感染源となります。主な感染経路は、性的感染、血液感染、母子感染があります。
このHIV検査はHIVに対する抗体スクリーニング検査で、検査時期は感染の機会があってから数ヶ月たってからの検査が推奨されています。HIV感染初期においては抗体が十分につくられないため、血液検査では検出されない期間があるためです。HIVは通常の環境では非常に弱いウイルスであり、一般に普通に社会生活をしている分には感染することはまずありません。
HCV−Ab C型肝炎ウイルス感染のスクリーニング検査です
スクリーニング検査ではHCV抗原ではなくHCV抗体を測定し感染の有無をみます。
この検査で陰性でもC型ウイルスに感染後1ヶ月程度で陽性となるため、感染直後は陰性になることがあります。
陽性の場合は現在HCVに感染しているか、過去に感染した可能性があり、C型肝炎、劇症肝炎、肝硬変、肝臓癌などの疑いがあります。
RPR定性 梅毒の原因菌(トレポネーマパリダム)に対する抗体を測定することで、梅毒にかかったかどうかを調べる検査です。脂質抗原を用いる検査(STS)と梅毒病原体(TP)を抗原として用いる方法の2種類があります。

脂質抗原試験(STS)では主にRPR法が行われています。梅毒の原因菌に対する抗体も出来ますが、ある特殊な脂質(カルジオリピン)対する抗体も産生されます。これを測定するのがRPR法です。RPR法は感度に優れ比較的早期から陽性になる反面、梅毒に感染していなくても陽性になることがあります。

梅毒病原体(TP)抗原試験では病原菌に対する抗体を見つけます。TP抗体検査は特異度(本当に梅毒かどうかの信頼性)は高いですが、初期梅毒を見つけにくいことがあります。


細菌検査

A群溶連菌迅速検査 A群溶連菌による咽頭炎や扁桃腺炎は、他の病原菌体によるものと見ただけでは鑑別が難しいとされています。
そのためペニシリンなどの抗菌薬の投与が必要かどうかを決めるために起因病原体の迅速な診断は重要です。
検体は綿棒で咽頭を拭い採取したものを使います。判定時間も早く、検出感度も良いが、検体中の菌の量が少ない場合は感度が低下します。
カンジテック カンジタ菌は、口腔や消化管などに常在する真菌です。免疫不全患者が深在性真菌症を発祥します。
この検査では易熱性蛋白や細胞壁構成成分であるマンナンを血清から見つけ出し、深在性カンジタ症の診断に使われます。
肺炎球菌抗原
ヘモフィルスインフルエンザb型抗原
  (尿中または髄液中)
尿中肺炎球菌爽膜抗原迅速検査
肺炎球菌は市中肺炎や髄膜炎の主な原因となる菌です。特に抗酸菌薬投与例では培養による菌の検出率が下がり、さらに結果が判明するまでに時間がかかります。
そこで髄液又は尿中の肺炎球菌抗原を調べることにより迅速に検査診断ができるようになりました。
インフルエンザ菌の場合は、髄膜炎などの侵襲性の高い感染症の大半がb型の血清型を持つ菌によって起こるので、b型抗原の有無を調べることによって病気の診断が可能となります。
ただし抗原の検出だけでは耐熱菌かどうかの判断が難しいので、菌の培養・固定は必要です。
インフルエンザ抗原迅速検査 インフルエンザは発症後48時間以内であれば、タミフルなどの抗インフルエンザ薬の使用が可能です。
そこで、迅速に診断ができる抗原検出検査を使い、抗インフルエンザ薬を使った治療が可能かどうかを判断するために用います。
一般的に咽頭拭い液は鼻腔拭い液に比べて検出の感度が低いとされています。
また、発症直後の場合は偽陰性となることもあり、一度陰性の判定が出ても、症状からインフルエンザが疑われる場合は再検査が可能です。
インフルエンザウイルスがA型かB型かの鑑別も可能です。
RSウイルス迅速検査 RSウイルスは、主に小児に呼吸器感染を起こすウイルスで、冬期に流行します。
乳幼児では細気管支炎や肺炎を起こし、重篤な感染を起こしたり、院内で流行することもあります。
この検査では、鼻咽頭分泌液、咽頭拭い液を使い、迅速に診断することができます。
便中ロタ・アデノウイルス迅速検査 乳幼児嘔吐下痢症は、冬に乳幼児に多く発生するロタウイルスの感染によって発熱、嘔吐、白色水溶液下痢症を発症する病気です。
便中のロタ・アデノウイルス抗原の検査は、どちらのウイルス感染があるかどうかを知るために行われます。
クロストリジウム
ディフィシル抗原迅速検査
偽膜性大腸炎、抗菌薬関連下痢症などの原因菌のひとつにクロストリジウム・ディフィシル菌があります。
この検査では、クロストリジウム・ディフィシル菌が産生する毒素を検出することができます。
O157抗原迅速検査 腸管出血性大腸菌はベロ毒素を作り出し、その多くはO157の血清型を持っています。
大腸菌O157に感染すると腹痛や血性下痢などの症状を起こし、溶血性尿毒症状症候群を合併することがあります。
大腸菌O157の感染は疑われる場合、糞便から大腸菌157のLPS抗原を検出することによって、培養検査に比べて素早く対応ができるようになりました。
ただしO26やO111など、他の血清型の腸管出血性大腸菌は、大腸菌O157LPS抗原精密測定では陰性となるので注意が必要です。
O157抗体迅速検査 腸管出血性大腸菌感染症の約90%が大腸菌O157が原因となっています。
腹痛、血性下痢などが主な症状で、溶血性尿毒症性症候群を合併することがあります。
大腸菌O157の感染診断には、従来から行われている便培養や菌の血清型判別検査が役立ちますが、
抗菌剤投与の影響などが原因で検出率が低下する可能性があり、血清中の抗体価を測定することで診断ができます。
アデノウイルス迅速検査
  (咽頭粘液・角結膜上皮細胞中)
アデノウイルスは、飛抹または接触感染で咽頭や粘膜の上皮細胞に入り、局所部位に増殖し、咽頭結膜熱や肺炎などを引き起こします
咽頭拭い液などのアデノウイルス粒子量を調べ、アデノウイルス感染の診断に用います。


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