細胞遺伝子検査

細胞遺伝子部門

造血器腫瘍の病型診断および治療効果の判定に重要な微小残存病変(MRD)の検出において、従来の形態学的検査や染色体検査に加え、フローサイトメトリー(FCM)によるイムノフェノタイピングやPCR法を用いた造血器腫瘍遺伝子検査の重要性がますます高まっています。

当部門では、骨髄像検査、FCMによる細胞検査、PCR法による遺伝子検査を同一部門内で実施している全国でも稀な検査体制をとっています。これにより、検査結果を総合的に解釈する能力を高めることができ、臨床医や他の検査部門との密なディスカッションをスムーズに行うことが可能となっています。

また、2018年からは8カラー、10カラーといった次世代型フローサイトメーターを採用し、Euro Flowから提唱された抗体パネル、解析法を用いて、更に高感度な検査を行う体制を整えています。遺伝子検査においても、デジタルPCRなどの最新機器を取り入れ、遺伝子変異を従来より高精度に捉えられる検査法を現在検討中です。このように、常に、最新かつ臨床的有用性の高い検査技術の導入・開発を積極的に行っています。

検査項目

骨髄像検査
  1. 骨髄標本の作成
  2. 骨髄像の判読
細胞検査(FCM)
  1. 末梢血リンパ球サブセット検査
    • T細胞・B細胞・NK細胞百分率検査
    • T細胞サブセット百分率検査
  2. 造血器腫瘍細胞抗原検査 (イムノフェノタイピング)
  3. CCR4タンパク
  4. 造血幹細胞移植時におけるCD34陽性造血幹細胞数の測定
  5. 網状血小板比率
  6. 高感度PNH血球検査
  7. 気管支洗浄液 (BAL)におけるT細胞サブセット百分率検査
遺伝子検査(PCR)
  1. 造血器腫瘍遺伝子検査
    • Major BCR-ABL1 mRNA定性・定量検査
    • minor BCR-ABL1 mRNA定性・定量検査
    • RUNX1-RUNX1T1 mRNA定性・定量検査
    • PML-RARA mRNA定性・定量検査
    • CBFB-MYH11 mRNA定性・定量検査
    • NPM1 mutation mRNA定性・定量検査
    • FLT3-ITD mutation mRNA定性検査
    • CEBPA mutation mRNA定性検査
    • DNMT3A mutation mRNA定性検査
    • IDH1 mutation mRNA定性検査
    • IDH2 mutation mRNA定性検査
    • TP53 mutation mRNA定性検査
    • K-RAS mutation mRNA定性検査
    • N-RAS mutation mRNA定性検査
    • RUNX1 mutation mRNA定性検査
    • ASXL1 mutation mRNA定性検査
    • JAK2 V617F mutation DNA定量検査
    • CALR mutation DNA定性検査
    • MPL mutation DNA定性検査
    • IGH/BCL2 DNA定性検査
    • MYD88L265P mutation DNA定性検査
    • BRAFV600E mutation DNA定性検査
    • EZH2 mutation DNA定性検査
  2. 免疫関連遺伝子再構成
    • IGH rearrangement DNA定性検査
    • 高感度IGH rearrangement DNA定性検査
    • IGL rearrangement DNA定性検査
    • TCRB rearrangement DNA定性検査
    • TCRG rearrangement DNA定性検査
    • TCRD rearrangement DNA定性検査
キメリズム解析
  1. 移植前スクリーニング解析
  2. 移植後キメリズム解析
WT1 mRNA定量検査