主な疾患・治療法

悪性黒色腫

基本的には早期発見し拡大切除を行うことが肝要となります。当科では見張りリンパ節(センチネルリンパ節生検)をあらかじめRI法、体表エコーにて同定し、術前にパテントブルー、ICGによる色素法、蛍光法にて確認後 リンパ節の切除生検を行っています。それにより転移があればリンパ節廓清を行っています。

皮膚悪性腫瘍

基底細胞癌、有棘細胞癌、付属器悪性腫瘍、乳房外Paget病、血管肉腫、悪性リンパ腫など、さまざまな悪性腫瘍が皮膚に生じます。ダーモスコピー所見、皮膚生検での病理組織学的診断とともに、疾患に応じて全身状態の評価を行い、手術および術後療法、経過観察の一連の治療をおこなっています。

尋常性乾癬

軽症の尋常性乾癬については従前通りステロイド外用剤やビタミンD3外用剤が治療の中心であることに変わりはありません。しかし治療抵抗例、広範囲に乾癬皮疹が拡大している例や関節症状を伴う場合は全身療法の適応になりうると考えます。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、よくなったり悪くなったりを繰り返す、痒みを伴う湿疹を主病変とする疾患であり、患者さんの多くは気管支喘息やアレルギー性鼻炎・結膜炎などのアレルギー疾患の家族歴・既往歴があり、IgE抗体を産生しやすい素因を持つとされています。乳幼児期では食物アレルギーを合併することが多いですが、全年齢で認められる疾患であり、近年では高齢者のアトピー性皮膚炎が増加傾向にあります。

じんま疹

典型的な症状としては、境界がはっきりとしたわずかに隆起した“膨疹”が生じます。強い痒みを伴うことが多く、数10分から数時間で消退します。食べ物や薬が原因の場合は、一旦消退したあと翌日に症状が出ることはまれですが、そうでない場合は翌日以降も膨疹の出没が続きます。一言で“じんま疹”といってもさまざまなタイプがあり、適切な病型診断とそれにもとづいた治療が必要になります。

座瘡

従来の抗生剤内服・抗菌剤外用・アダパレン外用に加え最近過酸化ベンゾイルの使用が可能となり、さらに最近クリンダマイシンと過酸化ベンゾイルの合剤、ニューキノロン外用剤、アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤が次々と上梓されている状態です。様々な薬剤をどのように使い分けるか、ガイドラインに準拠しつつ状態に合わせ治療を進めてまいります。