主な疾患・治療法

苦痛の少ない内視鏡検査

内視鏡検査は、従来より、苦しい検査のひとつといわれてきましたが、当科では、鎮静剤を使用して(セデーション)苦痛の少ない検査を心がけております。80%以上の患者さんが、ほとんど苦痛を感じなかったと回答されています。検査後はリカバリーベッドで休んでから帰宅してもらいます。また、希望の方は、細径経鼻内視鏡での検査も可能です。

大腸癌が増加しています

欧米人に多いといわれていた大腸癌が日本でも増えています。近年、大腸癌による死亡者数は、日本人の方が欧米人より多くなっています。しかし、大腸癌は、早期発見すれば根治できる病気です。早期発見のため、大腸癌検診(便潜血検査)や内視鏡検査を受けましょう。

小腸内視鏡検査の実施

昨今、増加傾向にある小腸疾患に対し、ダブルバルーン式小腸内視鏡を用いて、積極的に小腸内視鏡検査を実施しています。令和元年度は50例に施行し、従来の検査法ではわからなかった小腸病変の正確な診断と内視鏡治療が可能となってきました。また、カプセル内視鏡も、平成20年6月より導入し、令和元年度は66例に施行しています。原因不明の消化管出血など小腸病変に対し、カプセル内視鏡によるスクリーニングから、ダブルバルーン式小腸内視鏡による精査・治療まで一貫した診療をおこなえる体制を整えています。

炎症性腸疾患

炎症性腸疾患は主に潰瘍性大腸炎とクローン病を指し、日本で患者数が大幅に増加しています。再燃と寛解をくりかえす難治性の疾患ですが、近年は新規治療薬が次々と承認され、治療の選択肢が増えています。

肝癌に対する集学的治療

肝疾患専門医療機関として、肝細胞癌に対しては、TACE(肝動脈塞栓療法)・RFA(ラジオ波焼灼療法)などをコンビネーションさせて病態に応じた最善の治療を実施しています。内科的治療だけでなく、根治性の高い外科的切除や低侵襲的な放射線療法も、受けていただけます。

肝炎に対する抗ウイルス療法

肝癌の原因といわれるC型肝炎ウイルス感染に対し、従来からIFN(インターフェロン)を用いた治療をおこなってきましたが、2014年に経口薬(DAAs)による治療が導入され、現在までに400例以上の患者さんに投与し95%以上の治癒(ウイルス排除)が得られています。B型肝炎においても、内服薬での治療が可能となっています。

早期癌に対する内視鏡治療

当科では、早期癌にたいし積極的に内視鏡的切除をおこなっています。下咽頭癌・食道癌・胃癌・大腸癌にESD(粘膜下層剥離術)を施行しています。外科手術と比べて、体に対する負担が少なく、高齢者の方にも安全に受けていただける治療です。

胆膵疾患に対する取り組み

当院では膵癌・胆道癌の診断や治療だけでなく、早期発見にも積極的に取り組んでいます。なかでも膵癌高リスク患者さんには超音波内視鏡検査(EUS)による経過観察を積極的に行っています。

消化器病教室の取り組み

当科では、平成19年度より「肝臓病教室」を定期開催してまいりました。その経験をもとに、平成24年度から領域を消化器疾患全体に広げた「消化器病教室」を隔月で開催しています。消化器内科スタッフの講義と薬剤師/栄養士からの話題提供・参加者からの質問コーナーよりなり、毎回、多くの方に参加していただき、和やかに開催しております。患者さん以外にもご家族の方や病気に興味のある方はどなたでもご参加ください。