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循環器内科 概要

 

当科では、心臓血管外科、臨床検査技術部生理検査部門、放射線技術部などとの協同のもとに、日々、心臓・血管疾患の質の高い診療を提供しています。入院診療においては、心臓血管外科との連携で病棟を共有して循環器センターを形成、心臓・血管疾患の内科的治療から外科手術までをスムーズに提供できるよう努めています。対象となる疾患の特徴からも、また、本院が神戸市の基幹病院、救命救急センターであることからも救急患者が極めて多く、循環器内科への年間入院患者の約半数は、救急病棟およびCCU経由の救急患者が占めています。新しい医療の提供にも積極的に取り組んでおり、冠動脈造影に比べてより低侵襲的な検査として64列MDCTによる冠動脈病変の検査法も早期に導入、高い陰性的中率を活用して非典型的胸痛の患者さんの冠動脈疾患の除外に、冠動脈インターベンション(PCI)前の冠動脈造影の代わりに、PCI後のフォローアップの冠動脈造影や冠動脈バイパス手術(CABG)後の確認冠動脈造影の代わりにと、従来は冠動脈造影検査が必須とされていた領域に適応を拡大しています。

冠動脈疾患の診療に関しては、クリニカル・パスを積極活用し1泊2日、または日帰りでの冠動脈造影診断、2泊3日の冠動脈インターベンション治療も行い好評を得ています。

さらに、ペースメーカー、植え込み型除細動器の植え込み、心不全に対する心臓再同期治療(両心室ペーシング)や僧帽弁狭窄に対する経皮的バルーン拡張術などの冠動脈疾患以外の非薬物治療にも積極的に取り組んでおり、2007年末からは、待望であった不整脈のカテーテルアブレーションによる治療も開始しました。このように、当科では、循環器疾患の広い分野の診療を高いレベルで行なっています。もちろん、冠動脈疾患や心不全における生活習慣の改善や症例ごとの最適な薬物治療の重要性には異論の余地が無く、心臓リハビリテーションでの総合的な患者指導を行なっています。

また、先進的な医療を早くから提供できる体制と意識を常に維持するよう、リアルタイム3次元心エコー法、経胸壁的冠動脈血流の評価、冠動脈内ドプラガイドワイヤーによる冠血流速計測、血管内エコーなどを用いた臨床研究の成果を、国内外の学会で発表しています。また、先端医療センターと連携し、閉塞性動脈硬化症や重症虚血心筋の血管再生治療に関する治験を実施母体として推進しています。さらには、今日の日常診療で行われている治療について、その医学的エビデンスの構築のために、PCI、CABG後の長期予後調査などの多施設共同研究にも積極的に参加しています。

 

 

 

 

 

 

循環器内科部長 古川 裕

平成22年7月1日

 

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